マイナーな蒸溜所のオフィシャル商品なので、
中々売っているのを見かけない、マルスオフィシャルのシングルモルト。
なので安く販売している所を見付けられない…。
陶器瓶で中が見えないので、色からのイメージは見当付かず。
開封にドキドキする感じは久しぶり。
オフィシャルコメントは次の通り
酒を信じる人から酒を愛する人へと、ひそかに語り継がれたおいしさ
中央アルプス山麓・信州宮田村(みやだむら)。
標高3,000m級の山々に降り注いだ雨、雪どけ水が理想的な花崗岩土壌をくぐり、
天然のミネラル分をたたえた良質の水を地下120mから汲みあげて使用しています。
このウイスキーは、フルーティーな熟成香を持ち、非常にふくよかでメローな、
バランスのとれた香味をもつシングルモルトの10年ものです。
香り
バナナ、ブドウの皮とタンニン、メロン、マロングラッセ、
ブルーベリーガム、快いエステルの男性的なバーボンの匂い。
フルーティーで甘いモルトを予感させる。
味わい
クリーミー、ウッディでシェリー樽由来の酸味、
バナナチョコレートやドライフルーツ様、
そしてバーボンの様なエステルの効いたパンチもある。
微かにサルファーも感じられる。
加水後の味わい
コーヒー、アロエゼリー、わずかにゴム。
弱くなっておらず、コクがあるので好きな方がいるかもしれない。
後味
甘栗の様に甘いのだけれど、木の渋味も伴っている。それが快く適度に続く。
総評
甘く、温かく、そしてオークを感じるウッディな味わいは秋に、
特に紅葉が終わる頃から冬にかけて飲みたいと感じる。
様々なフルーツを感じられるのもやはり収穫の秋が良い。
また40度というアルコール度数のせいか気持〜ち薄さを感じるのだが、
それでもしっかりとした味わいがあって、
10年とは思えない完成度のポテンシャルがある、
オフィシャルでありながら中々のシングルモルト。
僕の中では国産のオフィシャル10年物において、コレがベストかもしれない。
#マルス(本坊酒造)