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シングルカスク駒ヶ岳2014 No.1841 AGED 7YEARS


本坊酒造コメント
「シングルカスク駒ヶ岳2014 No.1841 AGED 7YEARS」は
信州の冷涼な環境の下で熟成されたモルトウイスキーの中から、
シェリーホグスヘッドで7年以上熟成されたヘビリーピーテッド(50ppm)の原酒を
1樽厳選して瓶詰めした、稀少なシングルカスクウイスキーの逸品です。

https://www.hombo.co.jp/item/whisky_brandy/mars_singlecask_komagadake2014_1841/

香り
しっかりとしたスモークと一緒に濃縮されたスミレの花の香り。
レモンの酸味に刺身醤油やコーヒーのコク。
黒砂糖や黒蜜の濃厚な甘味に豊かな樽香。

パイナップル入りのフルーティーな酢豚の餡を思い浮かべる。

離れて香ると、少しだけカブトムシを予感させる腐葉土に
削りたて鉛筆の木の香り、イチゴの甘酸っぱさと軽い腋臭と鉄錆が
ふわっと香り漂う。

味わい
カラメル、ココアや黄金糖の濃厚な甘味、アップルパイの甘味に
焚き火で作ったチョコ入りスモアの甘味、旨味と燻した香りを感じると、
レモンの酸味が一気に口内を刺激する。
改めて黒蜜の甘味が戻って来て、最後はビターチョコレートの苦味となる。

加水後
香りにスモーク、黒糖やチョコレートのコクは変わらないが、
エステリーになり、オレンジ、苺やレーズンの甘酸っぱさと
ビスケットの穀物様を感じる。
ロッテのジャフィー(オレンジジャム入りチョビスケット)
もしくは知らないけど、マクビティのジャファケーキ?の様。

味わいは金柑の様に濃いオレンジの甘酸っぱさと綿の苦味に、
ビターチョコレートのコク、そして強いスモークの苦味。

後味
プラムの種の周りや皮の様なタンニンと乳酸菌飲料の酸味に
スモークが静かに長く続く。

総評
50ppmを思わせない甘酸っぱく美しいシェリー樽の影響。
マルスらしい強烈にトロピカルフルーツ+ゴムを感じるシェリー樽
「らしくは無い」が、年数に応じた熟成がもたらす甘酸っぱさと
力強さを堪能できる。

加水で香りと味わい共にオレンジチョコクッキーが現れるのも面白い。

この樽にリフィルしたモルトが表現するだろう多種多様なフルーツに
期待が高まる。そのために詰められた1stフィルではないかと考えられる
楽しさと未来を感じるウイスキー。

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