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048. インペリアル / Imperial

2012.05.07

 ノッカンドゥを出た後に向かうはインペリアル蒸留所です。

 ご覧のように、地図上ではスペイ川沿いに遡上していった場所に位置しているのですが、残念ながらそのルートに道はなく、一旦カードゥの辺りまで戻ってからぐるっとまわらなくてはいけません。
 グーグルマップ先生によると、5マイル1時間40分ほどの行程です。しかし、このグーグルマップ先生による徒歩での移動時間っていうのは、結構ちゃきちゃき歩かないと間に合わない速度。道に迷わないようにしながらも歩みを速めます。

 こちらの道程は、かなり高低差のある激しい峠道。針葉樹の森を抜けたり、いろは坂のようなヘアピンカーブの坂道を転げ落ちたりしたその先に、キャロンという小さな村がありました。


(写真のような道をひたすら歩く)

 キャロンは本当に小さな村で、おそらく全世帯合わせても20にも満たないのではないかと思えるほど。私が訪れた時には、ある一軒のお庭でバーベキューパーティーのようなものを催しており、そこにいるのが村民全員なのではないかとさえ思った。もちろん私のような見知らぬ外国人は怪訝な視線を向けられて当然。愛想を振りまくことも忘れてはいけません。

 わずか3分で縦断できてしまう村のメインストリートを通り、突き当たりにあったのがインペリアル蒸留所です。


(珍しい英語表記の蒸留所。その理由は、創業年がヴィクトリア女王のダイアモンド・ジュビリーの年にあたるから)

 ダルユーイン蒸留所の第2蒸留所として建設されたこちらの蒸留所ですが、2005年を最後に閉鎖されており、再開の話が浮かんでは消えしている閉鎖蒸留所です。


(煙突も残る立派な建物)


(が、近づいて見ると外装は剥落し、見事に廃墟の様相)

 建物の中を覗こうにも、窓にはご覧のように板がはめ込まれており窺うことができない。敷地の奥へと伸びる道もしっかりと門が閉ざされていて、そっちまで行くことは出来なかった。入り口の門は開いていたのに。。


(ウェアハウスも併設されていて、地面には樽を転がしたと思しき線路の跡も)


(閉鎖蒸留所のくせに、やたら芝生がきれいに整備されているのも印象的だった)

 さくっと一周して周りを覗いたら、足早に次の蒸留所を目指します。もちろんバーベキューパーティに愛想を振りまきながら。

#Imperial

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