ポートエレン(Port-Ellen)からbunnahabhain蒸留所までは1時間程度掛かります。
結構な時間が掛かります。小さな島と思いながら、意外に大きいです。
ポートエレンからは、飛行場脇の主道路ではなく、一本山側を走る裏道が良い。
シングルトラックなので走り難く、交通量も有りますが、眺めは最高です。
bunnahabhain蒸留所までは断崖絶壁のシングルトラック。
この道を蒸留所の大型トラックが走るのですから驚きです。
ようやく入り口に到着。
bunnahabhain蒸留所はISLAY-MALTの中では優しい味わいになります。
蒸留所の前にある砂浜はとても美しいです。
昔はこの桟橋から直接樽を運んでいました。
OLOROSO樽が沢山有りました。オロロソ樽はモルトウィスキーの熟成に良く用いられます。
オロロソはSHERRYの一種で、アルコール度が18度になるまで酒精強化されたもの。
非常に甘くなります。一方フィノは酒精強化が低く、フレッシュな辛口が特長です。
オロロソ樽の方が、樽への浸み込み度合いが強く、シングルモルトの熟成に適している
と言う事でしょうか?オロロソ樽でフィニッシュしたモルトを多く見かけます。
予約をしていたのですが、正しく伝わっていなくツアー見学は出来ませんでした。
残念ですが、融通が利かないのもISLAYの特長です。
なんとか時間を作って、Pot-Stillだけ撮影させて頂きました。
bunnahabhain蒸留所のPot-Still。2セットあります。
巨大な錆び色のPot-Stillは迫力満点。
容量は他の蒸留所と同じですが形状が独特なため、非常に大きく感じます。
左がWash-Still、右がSpirit-Still。
Washはすっきりした三角フラスコ、Spiritは火の玉型。
Spirit-StillはLowwines-Stillとも呼ばれています。
一般的に容量はWash>Spiritになっています。
これだけ形状が異なるのも珍しいですね。
右がWash-Still。奥がSpirit-Still。
この角度ですと、どれぞれが独特の形状であることが分かります。
こういう曲線はいつまでも眺めてみたいです。
こんな蒸留所でも管理はパソコンです。まさにIT時代がここまで浸透しています。
ウェアハウスの壁はアルコールのシミで黒くなっています。
周囲にはヒースが咲き乱れています。
フェリーまで時間が有るので、隣にあるCaol-ila蒸留所へ足を伸ばします。
隣とはいえ、蒸留所間を直接結ぶ道は無いため、一旦戻ります。
Caol-ila蒸留所も海の目の前にあります。
前面はJURA島との海峡になり、潮の流れがとても速いことで有名です。
Caol-ila蒸留所はDiageoグループの蒸留所。
カメラ撮影禁止の蒸留所なので、外側からPot-Stillを撮影。
見学する時間が有れば、Still-HouseからJURA島をぜひ見ましょう。
Pot-Stillの美しさが一段と増しますよ。
レセプションルームも全く力が入っていません。
これは同じ系列のLagavulinも同じでした。
さあ、これでISLAY島の見学は終了です。結果的にはbunnahabhain蒸留所が中途半端に
終わってしまいましたが、前回と今回の2回の訪問で全ての蒸留所を巡る事ができました。
ISLAY島の蒸留所は、基本的に色々な事が体験でします。
特にフロアモルティングや、若ビール試飲などは蒸留所見学の醍醐味です。
スコッチの蒸留所を見学するならば、是非ISLAYがお勧めですね。
ISLAYの蒸留所のツアー時間に関しては、このページに一覧でまとまっています。
ISLAY島の古い蒸留所の話も記載されていてとても参考になります。
http://www.islayinfo.com/menu-islay-whisky.html
それではこの辺で、ISLAY島を後にしましょう。
続いてはこの旅で一番危険な長距離ドライブです。
ISLAY島からORKNEY島への爆走450km移動です。果たして無事にたどり着けるでしょうか?
#2010 夏 Scot return