続いてGlenmorangie蒸留所へやってきました。Balbrair蒸留所から15分くらいの距離です。
この付近で一番メジャーな観光スポットになっています。
来場者も多く、ツアーも大人数で行われます。
ちょっと面白味に欠けるかもしれませんが、一度は見学しておきたい場所です。
さすがにHenessy傘下だけあり、看板からして洗礼されています。
A9沿いにたくさん掲示されているので、見落とすことはありません。
ヒースに覆われた蒸留所。隅々まで掃除が行き届いています。壁もきれい。
今まで見た蒸留所とは格段に違います。さすがヘネシーですね。
芝も手入れが行き届いており、明らかに「見られること」を意識した蒸留所です。
使用済の樽が蒸留所の一角に並べられていました。
蒸留所フリークには、むしろこちらの風景が美しいと思いますね。
屋外に置かれた樽は雨ざらしで埃まみれになりますが、再利用には問題ないのでしょうか?
栓がされていないものがほとんどでした。
ツアー料金は2.5ポンド。撮影は全てOK。ウェアハウスの見学も撮影も出来ます。
見学のポイントは、もちろん世界一の高さを誇るPot-Stillとウェアハウス。
見学はモルト倉庫からスタートします。ここで一通りの製造工程を聞き、次へ移ります。
巨大なMash-Tun。完全密閉で清潔を保っています。
Wash-Backはステンレス製。
歴史のある蒸留所ですから木製を使っていると思いましたが金属を使っていてかなり驚き。
逆に言えば、品質管理に特化した仕様で製造しているということですね。
雰囲気としてはラフロイグ蒸留所と同じ感じでした。
発酵終盤期の槽。発酵香が強烈です。
香りをかぐ時は、槽の中に鼻を入れてはいけません。アルコール香で驚きますよ。
こういう場合は、手で香りを手繰り寄せるのがコツ。
いよいよクライマックスのStill-Room。
むかしはかぶと上部のパイプ部分は撮影禁止だったらしいですが、今はOKです。
グレンモーレンジのポットスチルはスコットランドで最も高い形状。
まるで煙突のような高さです。見上げると首が痛いです。
管理は専用PCで行われています。この部屋はサウナのような暑さなのですが、
管理者の席の付近は下から冷風が吹き上げていました。
ポットスチル下部の加熱部分。蒸気で加熱するため、下部はすっきりしています。
見学用ウェアハウスへ向かいます。この中はフラッシュ撮影OKでした。
蒸留所によって規制が異なるので注意が必要です。
見学用とはいえ、製品が静置されていますので、叩いたりしてはいけません。
管理用のラベル。2008年の仕込樽であることが分かります。
ウェアハウスの周囲は樽からのアルコールにより黒く汚れています。
決してキレイな倉庫では有りません。
ジムビームのバーボン樽を使っていました。
この後ビジターセンターで試飲をし解散です。
人気の蒸留所なので参加者が多いですが、見学はゆったり行われます。
アイラ島の蒸留所とは雰囲気もガラリと変わり、いかにも観光用の施設になっています。
これから見学するスペイサイド地区などの蒸留所もみんな同じような対応になります。
蒸留所を様々面から体感するには、やはりアイラ島の蒸留所が良いです。
メインランドの蒸留所は、これから述べてゆきますが、様々な制約が付きまといます。
とはいえ、気持ちを新たに次へ移動します。スケジュールとしては宿泊先へ移動なのですが少々早い。
近くにはDALMORE蒸留所とGLENORD蒸留所がありますので、そこへ見学に行くことにします。
#2010 夏 Scot return