初日の蒸留所見学はISLAY島西側の蒸留所を訪ねます。
最初はBOWMORE蒸留所です。
BOWMORE蒸留所はISLAY島の中心部にあります。街の中にある小さな工場、と言った感じです。
ポートエレンから30分は掛かります。
ツアー開始は10時半から(季節により異なりますが、9月以降は午前午後各1回づつ)。
参加費用は4ポンド。撮影は自由。ウェアハウスもガラス越しに見学可能です。
BOWMORE蒸留所のポイントはフロアモルティングを見学できることです。
かなりの重労働であることが分かりますよ。
ビジターセンターはとてもきれいです。サントリー効果でしょうか?
中では様々な土産品があります。日本ではなかなか手に入らないオフィシャルボトルも沢山あります。
こういうボトルをさくっと購入したい、身分になりたいですね。円高効果であっても30万円近くはしますね。
時間になるとツアーが開始されます。最初に見学するのはもちろんモルティングフロアです。
フル生産シーズンではないため、フロアの半分ほどでモルティングが行われています。
手に取ると湿り気があります。食べるとちょっと甘い事に気付かされます。
この先、蒸留所見学では試飲だけでなく、麦芽を食べたり、若ビールを飲んだり出来ます。
ドンドン体験しましょう。
さて、モルティングフロアの天井を見てみましょう。全ての梁の部分にはモルタルが斜めに盛られています。
フロアモルティングでモルトを掻き上げる時、天井の梁の部分に麦芽が残らない仕掛けになっています。
(Laphroaig蒸留所などでは、このような仕掛けは有りません)
ウィスキー作りにはお湯が重要です。HOT-WATER-RESERVERも巨大なものが2機あります。
宮崎駿っぽいデザインで気に入りました。
見学通路が完備されていますが、全ての機器は稼動状態です。
うるさい、熱い、良い香り、などを全て体感できます。
Mash-Tunは巨大なものが1機あります。安全のため見学ウォークからの見学になります。
程よい甘さが周囲を満たしています。
Wash-Backは6器ほど有りました。3器がそれぞれ発酵の初旬・中旬・後旬の状況でした。
この部屋はとても良い香りが漂っています。
発酵が完了した若ビールを頂きます。
若ビールの試飲はISLAY島の蒸留所では当たり前に実施していますが
スペイサイドなどでは絶対行われません。
ISLAY島の各蒸留所で味わえますので、是非試飲体験しましょう。
Pot-Stillは2セットあります。全体的にやさしいデザインです。
奥の2機が初留釜(wosh-still)、手前の2機が(spirit-still)です。
初留釜の方が太くて力強いデザインです。
Spirit safeには蒸留されたスピリットがドンドン流れていました。
釜の底部分。殆どの蒸留所がスチーム加熱を実施していますので、実にシンプルな構造です。
NO.1ウェアハウスの見学も出来ます。但しガラス越しの見学になりますので、香りは殆ど有りません。
バーボン樽とシェリー樽、一部はパンチョン樽も有りました。シェリー樽が意外に多いので驚きました。
最後はビジターセンターに戻り10年のオフィシャルを試飲。
海を見渡せるゲストホールでゆったりと頂きます。
前回見学できなかった蒸留所だけに、とても楽しむ事ができました。大満足。
しかしながら次の予定があるので、BOWMORE蒸留所を名残惜しみながら立ち去りました。
#2010 夏 Scot return