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立川談志

その昔は落語ファンで圓生の落語が好きだったKWC企画世話人です。
 
あれは、高校生の頃だったでしょうか。深夜放送で聞いた立川談志の落語に衝撃を受けたのを覚えています。題目はもう忘れてしまったけれどこんな内容です。しばらくエッチしていない男が未亡人に迷惑はかけないしすぐ終わるからとエッチさせてほしいと頼み込むものです。あの独特の語り口でこの内容ですから、夜中だったのにバチッと目が覚めたのです。それからしばらく彼の落語を聞き込みました。
 
東京の落語界が分裂し、円楽や談志がそれぞれに仲間を作ってしまったことがよかったのかどうかはもっと後にならないとその評価はできないでしょうけど、落語家なのに政治家をやってみたり、家元制度を作ってみたりとなかなか常人ではできないことを彼はやってのけました。
 
咽頭で手術をして声帯を取らないと治らないと言われても声が出なくなったら落語家じゃなくなるからと拒否した彼。あまりに彼らしいエピドードだったと思います。
 
もう彼のような落語家は現れないのでしょう。ゆっくりお休みください。わたしはあなたを忘れません。

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