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今宵の一杯「マンハッタン」 東京・六本木「Ne Plus Ultra 六本木」伊藤 学さん

「マンハッタン」 伊藤さんレシピ
クラウン ローヤル 45ml
カルパノ アンティカ・フォーミュラ 17ml
アンゴスチュラ・ビターズ 1drop
 
①材料をグラスに入れて、プレミックスする(予め混ぜる)。
②ミキシング・グラスに氷を入れて、クラウン ローヤル(分量外、5ml)でリンスする(洗う)。
③②に①を注ぎ、ステアする。
 
ウイスキーにあえてベルモットとビターズを入れて甘苦くしたカクテルなので、きちんと混ざらなければただキツイだけで飲めません。ですから、まずはプレミックスして馴染ませます。ウイスキーは、ベルモットに馴染みやすい銘柄を選んでいます。
 
マンハッタンにおけるベルモットの分量は、その銘柄によって15~20mlの間で調整します。ウイスキーの味が強くならないよう、コシを出してビターズで締めるイメージですね。カルパノに苦味があるので、ビターズは1dropに抑えています。
 
ベルモットの原料はブドウですから、水分が入ると苦み、渋みが出ます。氷を洗うときに水を使うとタンニンが出てしまうので、ウイスキーでコーティングをしています。氷に液体を加えると、キュッと締まりますよね。つまり氷の表面に液体を吸わせているのですが、それをウイスキーにすればステアして溶け出しても水っぽくなりません。
 
ステアは、中程度の速度から徐々に落としてゆっくりと水分を加えていきます。速くステアをして冷やしすぎると、香りが出ませんから。それに、マンハッタンは温度が上がっても美味しいカクテルなんですよ。
 
 
Ne Plus Ultra 六本木
東京都港区六本木4-9-1 佐竹ビルB1F
03-3475-5525
※会員制
 
【マンハッタンのスタンダードレシピ】
ライ・ウイスキーまたはカナディアン・ウイスキー40ml スイート・ベルモット20ml アンゴスチュラ・ビターズ1dash
ステアして、カクテル・グラスに注ぐ。
 
考案者には諸説あるが、1876年に第19代アメリカ大統領選のパーティがニューヨークのマンハッタン・クラブで開催された際、英国首相ウィンストン・チャーチルの母ジャネット・ジェロームが提唱したという話が知られている。
 

#今宵の一杯~スタンダードカクテル~

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