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AUCHROISK (SINGLETON)

昨日は23時近くに退社し、京王線の調布はバー桂へ行ってきました。
新宿から京王線に乗ると「今日も一日お疲れ様でした。本日も京王をご利用くださいましてありがとうございます。この電車は・・・」というアナウンスが流れてきました。車掌さん、粋なこというねぇ。JRや相鉄もこれくらいの粋なアナウンスが出来ればねぇ・・・


話を戻しましょう、今回のネタはいわゆるシングルトン時代のオスロスクです。バー桂のブログで安く飲めるとのインフォメーションがあったので飲んでみることに。しかしオスロスクのシングルトンって見なくなりましたねぇ。昔はAUCHROISKがゲール語独特の発音のために蒸留所名ではなく、シングルトンというブランド名で売っていました。そのオスロスクという蒸留所名も今や日本ではすっかりと市民権を得てシングルトンではなく、オスロスクで売られているようです。(厳密にはオスロスクという発音ではないようです。)そしてシングルトンというブランド名は仕向地によってグレンオードやダフタウンなどに変えられて売られているのは周知の通りです。

そんなシングルトン時代のオスロスクですが、今では当時の価格と比べてもふざけた価格非常に高い価格で取引されているようです。鶴見のアーリーアメリカンでたまに遭遇するT氏が「モルトのコレクションといっても闇雲に高価なモルトを所望する必要はない。今安く売っているリベットやボウモアでも買っておけばいい。何十年後にはそれがオールドボトルになって勝手に値段が上がっていくから。」という悟りとも言えるアドバイスを頂いたことがあります。そして今回のオスロスクを見てそれを実感した次第です。売っていた当時は興味がなかったのですが、市場から無くなって高値で取引されると急に飲みたくなるのは鉄オタの葬式鉄に通じる物がありますね。

飲んでみると、トップにオレンジ、ミント、そして非常にワクシー。甘みは黒糖や蜂蜜のようなコクのある甘み。ワクシーさと糖蜜感が一体となってこのお酒の得も言われぬメロー感を作り上げることに成功しています。また若干シナモンのようなオリエンタルなスパイシーさも。ヒネ香は無いので保存状態は良好だったのかと思います。ラベルには1983というヴィンテージが書かれてありますが、熟成感も妥当ですね。このモルトを加算方式で採点すると、”超”がつく高得点は取れそうもないですが、減算方式で採点すると大きな減点対象が無く、結果高得点になる感じのモルトです。

普通においしゅうございました。

#whisky and whiskey

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