行きつけの鶴見のバーで飲んだものです。かつてウイスク・イーが出していた土屋氏の顔が描いてある懐かしいボトル。The Single Cask Collectionのグレンリヴェットです。1795-2001とあるので26年物。シェリー樽というよりも、”ど”シェリー樽と言った方がいいかもしれません。シェリー樽といえば、いわゆる”きれいなシェリー樽”というのがめっきり少なくなりましたね。っていうか最近のシェリー樽にはもれなく硝煙香が付いてきますみたいな状況ですね。特に手軽なオフィシャル系なんて絶望的です。マッカラン12年の旧瓶のように、安くてそこそこ美味いシェリー樽というのはもう無理なんでしょうかね?BARでシェリー樽のウィスキーを一杯飲んだら、オロロソシェリーを2杯飲まなければ行けないみたいな法律が世界中で施行されれば、少しは需給バランスが回復するのではないでしょうか。まぁ現実的ではないですが・・・
さて本題に戻しましょう。今回ラベル表面に大きくモザイクをかけているのは、出所がばれてしまうのに不都合があるとのマスターからのお言葉があったためです。土屋氏が直筆でいろいろと書いているのですが、その内容まで見えてしまうのはこの場では適切ではないと言うことです。というわけで、今回は裏面もどうぞ。土屋氏の顔が大きく描かれてますねぇ。瓶詰めされたのが、約10年前とあって、瓶熟も期待できるし、逆に保存状態が悪いと味が変になってしまうこともある。
で、実際に飲んでみると、これが実にいい。保存状態もいい感じ。シェリー樽はファーストフィルでしょうか?ずいぶん強く感じます。サルファリーさはあることにはありますが、比較的少ない。少なくとも最近のシェリー樽のような線香花火を飲んでいるような感じではない。久しぶりにいいシェリー樽。OMCで飲んだマッカラン以来ですね。さらに驚くことに、この”ど”シェリーにウィスキー本体が負けていない。ウィスキー自体がまるでカーボンファイバーのように強さとしなやかさを持っている。シェリー自体の甘いフルーツ感とリヴェット特有の爽やかなフルーツ感をきちんと感じることが出来ます。裏面に書いてある説明通り、まさしく佳酒ですね。鶴見にいったら是非どうぞ。
#whisky and whiskey