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大島旅行

土日に伊豆大島にチャリ旅行をしてきました。伊豆大島は周囲約55kmとロングライドというわけではないですが、サイクリングするにはとてもいい距離。しかも、島の数カ所には空気入れ(英・米・仏の各バルブ対応)と修理工具などが設置されており、自転車乗りに優しい島なのです。と思っていました。行くまでは・・・

今回はG女史を連れての旅行なので、どうせなら調布から飛行機で行こうかと思ってました。調布~大島まで25分!ドルニエ機にも乗ってみたいし、VFR(Visual Fright Rule=有視界飛行)の低高度飛行も体験してみたかったのですが、あいにく満席。というわけで竹芝から船で行くことに。調布から竹芝までは、もちろんチャリ。距離にして約23km。自分の足なら1時間程度ですが、G女史基準で念のため2時間の時間を確保。竹芝には8時10分に集合とのことだったので6時過ぎには出発しました。天気は今にも降りそうな曇り。天気予報ではこの土日”だけ”雨。もしかしてG女史は雨女なのか?と思いながら調布を出発しました。

調布→経堂→渋谷→恵比寿→天現寺→三田と順調に進みましたが、三田で看過できないほどの雨が降ってきました。すかさずコンビニに入ってカッパを購入。G女史は立派なレインコートを既に着込んでいる。普段チャリ通(といっても2kmほど)なので、立派な自転車用の雨具を持っている。いいなぁ・・・

竹芝フェリーターミナルには8時に到着。やはり2時間近くかかりました。ここで輪行袋に自転車を収納し、乗船です。今回の船は東海汽船のセブンアイランド号というボーイング929です。そう、ボーイングは飛行機だけでなく、船も造っているのです。

このボーイング929は水中に翼を持ち、その翼に水があたると揚力が発生して船体が浮くのです(飛行機じゃん!)。翼にはフラップが着いており、フラップを動かして船体を傾けながら旋回します(飛行機じゃん!!)。しかも船体浮上中の姿勢制御もACSで行います(ひ、飛行機じゃん!!!)。と、まぁ船と言うよりは水上を飛ぶ飛行機のような乗り物です。調布空港からドルニエは乗れませんでしたが、このボーイング929も非常に興味がある乗り物です。カラーリングが往年の日本エアシステム(JAS)のようですが、これは柳原良平氏がデザインしたそうです。そう、あのトリスの。カラーリングは全部で3種類あるそうです。船好きで知られる柳原氏はなんとこの東海汽船の名誉船長なんだそうです。そういう意味ではこの船でトリスハイボールを飲んだらまさに”柳原通”ですね。

100分ほどで大島は岡田港に到着。大島は波の状態で北部の岡田港発着になるか、西部の元町港発着になるかがその日によって違うそうです。早速、輪行袋をほどいて・・・・と思ったのですが、自転車なんて乗れるわけねーよ的な雨orz。しかもホテルから7km近く離れた岡田港orz・・・元町港だったら歩いていける距離だったのですけどね。さて、どうするか。輪行袋をもったまま路線バスには乗れない。かといって、ホテルの送迎バスを予約していない。レンタカーを借りるか?でも自転車持ってきてレンタカーは屈辱だ。などと思案していたら目の前にホテルのバスが泊まっているではないですか。予約してないけど乗れますか?交渉したらあっさりOK。これはラッキーでした。

ホテルには11時頃に着いたのですが、チェックインは15時からということもあり、とりあえず飯を食いに行くことに。ホテルの従業員にどこか美味しい店は?と聞くと、元町港の近くに「かぁちゃん」という食堂があるとのことで行ってみることに。たたずまいはアレですが(G女史半笑い・・・)、メシはとにかく美味かったです。刺身定食の刺身が本当に新鮮。全品地場産の白身でした。さらにG女史の食べたサバ味噌の炊き込み方というか煮込み汁も実に美味い。激うまのサバ味噌って想像できます?感動ものですよ。しかも小鉢の量の凄い。定食なのに4品ぐらいあったと思います。しかもそれらがいちいち美味い!おそらく、ここのご主人は本格的な和食屋or料亭で修行されたのでは?と思うくらい美味かったです。大島に来たらおすすめです。

飯を食ってホテルに戻り、この後どうするかをG女史に相談すると、なんとサイクリングをしたいという。まぁ若干雨脚も弱まったし、行くかということで、自転車を輪行袋から出して行けるところまで行く事にしました。元町港を起点に大島を反時計回りで走ってみることにしました。しかし、大島は本当に平地が少ない。。。坂嫌いのG女史、大丈夫だろうかと不安に思っていた矢先に、「ここから800mの上り坂。ガンバレ」という明らかにチャリ乗り向けの看板が。。。斜度的には全然きつくないのですが、だらだらと登らされます。登った後もアップダウンの繰り返し。G女史のが心配だったのですが、遅いながらも何とか食らいついてきます。以外にやるなぁ。

15km弱走ると有名な波浮港(はぶみなと)に。残念ながら時間的にここがリミットでした。しかも波浮港から先は急激なヒルクライムがあり、ここが潮時と判断。晴れていたらここからがメインだったんですけどね。そもそもここに来るまでに全身びちょびちょ・・・でも元町港~波浮港で往復約30km。そこそこ走ったかなといった感じです。

2日目の朝はさらに大雨。誰のせいだ?とりあえず10時のチェックアウトぎりぎりまでホテルに滞在し、復路も岡田港であることを確認し(orz・・・)自転車で岡田港へ向かいました。途中でローディの一行とすれ違い、お互い軽く会釈。会釈にはお互いとんでもないときに来ちゃったものですねという意味を込めていたのは言うまでもありません。岡田港についたら、出発まで歩いて散策。感動したのは岡田港の自転車置き場。サドルに引っかける本格的なスタンドが備え付けてありました。

ただし、だめだと思ったのがこの側溝。溝の感覚が広すぎて、700×23Cのタイヤだと簡単に引っかけてしまい、自分の体が前に飛ばされるでしょう。この側溝は怖くて仕方ありませんでした。サイクリストに優しい町を目指すならこの側溝は何とかした方がいいと思います。

お昼は近くの食堂で大島名物の鼈甲寿司(べっこうずし)を食べました。白身魚を青唐辛子醤油で漬け込んだ握り寿司です。青唐辛子のビリからさが白身に合いますね。普通においしかったです。

さらに外を散策。この頃になると完全に雨もやみ、帰るときになって晴れ間も見えてきましたorz。。。ところで大島の車は品川ナンバーなんですね。そういえばここは東京都だったのを改めて認識した瞬間でした。

と、こんな感じで雨に降られ続けた今回の大島旅行は完全に消化不良でした。大島一周もしていないし、三原山にも登っていないしで何しに行ったのかわからない状態で帰ってきてしまいました。近々必ずリベンジしたいと思います。

#pleasant journey

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