ウスケバ開くの,久しぶりです。
ひとつに,最近やや疲れ気味。
ウイスキーは飲んでいるし,むしろ飲む回数も量も増えている気がするけれど,
気持ちが沈んでいるときは,印象をメモするパワーがなくなる。
飲んで,元気になることが目的になる。
飲んで,癒されることが目的になる。
ま,そういうときもあるさ,長い人生の間には(笑)。
ひとつに,「言葉にして伝える」ってことが,やっぱり難しいな,と思ったり,
好みを書くことに少し抵抗を感じ始めたり…,
ま,いくつかのことが重なった感があります。
なんていう言い訳をの1つを書こう,今日は(笑)。
先日,ソムリエの田崎真也さんの
「言葉にして伝える技術ーソムリエの表現力」(祥伝社新書)を読みました。
どう言葉にして表現するか,勉強になりましたね。
私はそもそも,ウイスキーに含まれている香りの成分を化学的に知りたい,という願望があり,
ガスクロマトグラフィで測定すればそれは可能であることもわかっています。
アロマの世界ではそれが必要だから,
実際に分析を行い,それを分析表にして,商品につけてありますが,
ウイスキーの世界は,それの必要がないから,分析表がないのですよね。
機械は,分析することはできても,
それが複合的に組み合わせられたときどんな香りになるかは判断つかない。
それができるのが人間であると。
さらに,機械は時間が経つことによる変化を感じることはできないが,
人間はそれを感じることができる。
だから,機械が機械的に判断する香りや味と,人間が感じる香りと味には違いがある。
で,どちらを優先するかと言えば,人間の感覚。
なぜなら,人間が飲むから。
なるほど,分析することに意味がないのがよくわかる。
で,その人間に感覚だが,
何かと比較すると,どちらが酸味が強いとか,苦味が強いとか,判断しやすい。
しかし,ソムリエがいつも数本のワインを開けて,試飲することはできない故,
頭の中のデータと比較する。
まさに,その通りですよね。
そう,自分の中の「軸」と比べるわけで,その軸がぶれないようにする必要があるのですよね。
で,その軸となる味なり香りなりの感覚を言語化する。
そのとき,それは共有できる言葉を使うこと。
はい,確かに。
(この「軸」ってやつも,最近私を悩ませているものの1つだったりする…)
例えば,「パイナップル」「干しアンズ」「蜂蜜」など,共有できる言葉を予め用意し,
それがあるかないかを,まるでコンピュータのように判断していく。
ウイスキーのテイスティングも,全く同じことだとわかっていますが,
改めて一度「言語化」してみると,
なんとなく無意識でやっていることが,はっきりと「意識化」されてきます。
さらに,本の中でおもしろいと思ったのは,
テイスティングしている時の脳波です。
普通,味覚や嗅覚などの感覚は右脳で処理しているのに,
田崎氏は,香りを言語化してデータにしているので,
香りを左脳で分析しているとのこと。
確かに,テイスティングするときって,
一応私でも頭使っているな~,若干(笑)。
ただ「美味しい~~~~♪」で終わる時って,
頭使ってないというか,思考してないよな~。
左脳はテイスティング♪ 右脳は「美味しい~~~♪」
左脳はバー飲み,右脳は家飲み。
左脳は分析的な飲み,右脳は感覚的な飲み。
というわけで,
最近は,「右脳飲み♪」だったということです。
書くと,すごくクリアに意識化できた。嬉しい
#本