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白州紀行3(シングルモルト匠の技講座)

 白州ネタもこれで最後、本来はこのセミナーに参加するために白州行きを決めたんですが、正直、期待はずれでした。というか、先日目黒で一緒に飲んだS氏に「もう、そういうのに期待する方が悪い」と一喝されました。そうだよなー、いまさらマッシュタンやポットスチルみて感動する訳ないしなー。ということで、ブログ終わり...とはいかないか。さて続きを

 セミナーが始まるのが13時45分。ツアー受付の前のベンチで待っていると、ガイドのおねーさんがやってきて、「それでは、会場へご案内します」ということで30名くらいの参加者がおねーさんについて会場に入る。まずは、所長からのメッセージビデオを聞く。ビデオを見ながら気がついたたことだが、所長が白州蒸溜所のことを当たり前のように工場、工場と呼んでいた。水工場も併設されているので、全部ひっくるめて工場という言い方をしているのだろうが、蒸溜所の紹介をしている中で工場という呼び方はどうだろうか。化学系メーカーに勤めている私には、工場といわれるとどうもコンビナートとかプラントをイメージしてしまう。

  
 さて、メッセージビデオが終わると、次は蒸溜所見学。でっかいマッシュタンを見て、びっくりしたのは僕だけだった。一回の仕込みは何キロ?とおねーさんに聞いたら、後で調べておきますと言われました。木桶発酵槽ではちょうど発酵の真っ最中、ぶくぶくと泡が出ていました。そして、ポットスチルは、ストレートヘッドとランタン型の二種類ですね。山崎はバルジ型もあったような。

   
 ポットスチルを見た後は、バスに乗り込み、製樽場でリチャーの実演を拝見、焼きあがった樽の香はいいもんです。そして、貯蔵庫では、一瞬だけオーナーズカスクルームへ潜入できました。これで見学は終了、バスで元の会場へ戻り、お待ちかねの試飲タイムです。

 試飲タイムでは、輿水さんのビデオを見ながらのテイスティングです。本人がでてこなかったのはしょうがないとしても、ここにいるのはガイドのおねーだんだけ、ちょっと込み入った質問しても答えてはくれないだろうなーと予想はつきます。結局、このセミナーは、見学&試飲だけで、演題の「シングルモルト匠の技講座~樽熟成の神秘」なんていうたいそうなもんじゃないということがわかりました。しかし、せっかく来たんだから試飲だけはしっかりしなくては。最初は、熟成年数の違いということで、ニューポット、4年、12年でした。ニューポットは割りと飲みやすい麦ジュース。4年は甘みよりも樽香が際立つ感じ、12年は、バランスがよくなり樽香がエステリーな香に変わってきていました。次は、白州12年に使われている樽違いのモルト、バーボンバレル、ホッグスヘッド、スモーキーなホッグスヘッド。私がいいと感じたのはピートを効かしたスモーキーなホッグスヘッド樽の原酒でした。最後は、午前中の再現でハイボールです。午前中のミニセミナーとおなじように13回転半、掻き混ぜてからソーダ水を注ぎます。ハイボールを飲んでセミナーは終了、お土産にグラスをもらって帰りました。

 私には少し消化不良なセミナーでしたが、他の参加者は満足された様子。私も白州蒸溜所の雰囲気は気に入りましたので、今度はフツーに白州蒸溜所散策に来たいと思いました。

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