昨日は、小田原へ出張。8年ほど前まで勤務していたところである。ということで、まっすぐ帰らずに平塚のバーに寄り道することにした。平塚で寄り道したバーは、バー・アンバータイム。その名の通り、琥珀色したブラウンスピリッツが所狭しと置かれている。ブラウンスピリッツというからには、ウィスキーだけでなく、ラム、ブランデーも豊富である。実は、この店は私にとってスコッチの原点とも言える店で、この店に足を踏み込んでいなかったらこんなにスコッチに嵌っていなかっただろう。
まあ、昔々の話はさておいて、この日はいろんなものを飲んだなあ。まずはのどの渇きを潤すために「とりあえずビール」、アサヒの熟撰を頂く、ビールを飲みながらポパイに行った話からパラドックス(ウィスキー樽で熟成したエール)に話が飛び、アードベッグの奴ならありますよと言われて、二杯目はパラドックスを頂く。これは初めて飲んだんだが、アイラモルトの個性がよく感じられる面白いエールですね。
ビール、エールに続いて飲んだのがグレンフィディック特級ボトル。ボトリングは80年代ということなので、ちょうど給料日に酒屋へ行っては買って飲んでいたころのボトルである。爽やかな香りは、シトラスやミントだろうか。
次は、ちょっとひねってマンハッタンを頂く、それもSeagram’s VOがまとまって手に入ったので、これでマンハッタンを作って出していると聞いたのでお願いした次第です。このVOの裏ラベルはまだキリンシーグラムのまま。やわらかいカナディアンライとベルモットの相性は抜群、オレンジピールの香りづけも効いている。
カクテルの後はグラッパ、グラッパ・デ・インフェルノを頂く。グラッパらしい、それでいてやさしい香りのグラッパである。グラッパを飲みながらしばしロマノ氏を偲ぶ。バーカウンターに置かれている小さな水槽で小さい熱帯魚が泳いでいる。上の写真がそれである。下の写真の水槽には小さいエビが入っていた。マスターのマイブームだそうで、一枚板のバーカウンターが益々癒しの空間となっていくようだ。
この後は、立て続けにピート&スモーク系を3杯。まずは、タリスカー10年のオールドボトル(島の地図があるラベル)。次にロングローのガイアバローロカスク、そしてカスク・オブ・山崎の1993ヘビーピートタイプである。オールドのタリスカーはやはりうまい。現行の妙にバランスのいいタリスカーよりこのころの野性味あぶれるタリスカーが私は好きだ。そしてロングローだが最近飲んだロングローはみんなうまい。CV然り、18年然り。本家のバンクは今一つなんだけどなあ。久しぶりに飲んだ山崎はガツン系のヘビーピート。
いつもながらずいぶん飲んでしまった。そろそろ帰ろうかと思ったのだが、実は店に入ってから気になっていたボトルが一つ。ウィレット ロジンズ・チョイス 25年 66.6%である。大阪にあるロジンズ・タバーンというバーの開店30周年記念のボトルで、100本ボトリングしたうち30本だけ酒販店に流れたそうで、マスターが幸運にもその内の1本を手に入れたとのことでした。こういうバーボンはめったに飲めないので、最後に(ちょっと高かったのでハーフで)頂きました。
結局、帰る時を逸してしまい、ホテルで一夜を過ごす羽目に。今朝は久しぶりの二日酔い。ポカリスエットと緑茶を立て続けに飲み、電車に飛び乗って会社に行きました。おかげで午前中はボーっとしてました。ある意味ミニ水槽のエビちゃんに癒されすぎたのかなあ。
#バーホッパー