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初心者でも大丈夫 ―ブルゴーニュ・ワイン、品種の話

前回は、ブルゴーニュの多種多様な味の違いについて、歴史と気候、風土について触れた。これらは非常に重要な要素なのだけど、もう1つ、ブルゴーニュの味を造り出す重要な要素に触れなければならないだろう。
 
それは、品種についてだ。
 
ブルゴーニュ・ワインは、単一品種から造られる。
これがブルゴーニュ・ワインをブルゴーニュ・ワインたらしめる。その品種とは、赤は基本的にピノ・ノワール、白はシャルドネだ。(白ワインではソービニオンブラン、アリゴテ、赤ワインでは、一部の地域でガメ種が使用されている)
 
単一の品種しか使用しないため、その土壌の個性、生産者の醸造方法の違いの影響を大きく受ける。そのため、あの小さな土地の中で多種多様な味のワインが生まれるのだ。
 
ワインを知らない人でも、ロマネコンティやシャンベルタン、モンラッシェが高価であることは何となく耳にしたことがあるだろうし、ボジョレーヌーボーも聞いたことがあるだろう。シャブリも知っているかもしれない。これらも何を隠そうブルゴーニュで造られる。
 
単一の品種しか使用しないため、土壌や生産者の個性の影響を受けやすく、味に違いが生まれる、と書いた。このことはブルゴーニュ・ワインの面白さでもあるが、同時に「ピンからキリまで」であるとも言える。例えば、シャンベルタンの名前がついていてもマニア垂涎の至高ボトルもあれば、中にはそうでないものも・・・。また、豊作・不作年の影響も大きい。
 
では、私たちは何を基準にワイン選びをすれば良いのだろうか?
それはまた次の機会に話そう・・・。

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