私は、兵庫県西宮市に住んでいます。甲子園球場がある市です。
市内では、西宮市民のことを「宮っ子」と言ったりします。
昭和54年に創刊された地域コミュニティ誌「宮っ子」が始めた呼び方なのですが、”西宮の子”からきています。私は、生まれも育ちも西宮で、生粋の宮っ子です。
今日、ニッカ『シングルカフェモルト12年』が我が家に届きました。
ニッカウヰスキー西宮工場で“カフェ式連続蒸溜機”を用いて蒸溜し、樽の中で12年以上熟成させたモルトウイスキー、です。 だから、こいつも宮っ子です。
「カフェ式連続蒸溜機」と言うよりも、「コフィースチル」あるいは「パテントスチル」と言ったほうがピンと来る方が多いかもしれません。
ニッカの創業者である竹鶴政孝は、1963年にこの蒸留器を西宮工場に導入しました。それは、私がまだ1歳のことです。
私は小学生の頃、この蒸溜機を見たことがあります。てっぺんが見えないほどにそびえ立つ金属の機械は、まるで「鉄腕アトム」か「ウルトラマン」の世界からやってきたかのように思えました。
私が生まれた頃にやってきた、間近で見たこともある蒸留器で、西宮で作られたモルト…私にはなんとも特別に思えるモルトです。
そのテイスティングについては、じっくりと味わってからまた書きたいと思いますが、まさに「麦の汁」の味わいです。
今夜は、この『シングルカフェモルト12年』とともに、思い出に耽る時間を過ごします。
#モルト