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■「クライゲラキ」の味。 

【CRAIGELLACHIE 14】

スペイサイド、ダフタウンの近く、クライゲラキ村のモルト「クライゲラキ」は、
ボトル毎に、正体不明の印象だったけれど、
昨年のこのボトルで、じつに好ましいイメージが自分の中に定着した。

ライト感覚のなかに、新鮮な青リンゴのフルーティさと、麦のアロマと、
そして程よいピーティさが同居して、涼しげな印象を醸し出している。
スペイサイドからイメージされる印象を、けっして押し付けることなく、
スモーキーなのにアイラ系ではなく、しかもスペイサイドなのだ。

この、屈折したバランス感覚のワンショットを、
バイヤーは、「モルトのカレイドスコープ」と呼んで、珍重している。

【冷や汗の追記・・・その翌日】

・・・・・・・・と、酔ったいきおいで書いたまでは良かったのだが、
ちょいと気になって、(翌日)いま、
CLUBで再びクライゲラキを味わっているが、
あれ、ちょっと、きょうの印象は違う。
変ですね。
やはりノッケカラではダメなのかなあ・・・・。

それでは、もう一度昨晩を再現しようと、
その前に飲んでいた、「ローズバンク」
そして、ACORN’S「CLYNELISH14」55.3を口に含むと、
・・・・・・・・そうなのです。
万華鏡のようなクライゲラキが、・・・・・再現されたわけです。
そうか、そうであったかクライゲラキ。
縁の下の力持ち・・・その特性を引き出すのも、
なかなかカレイドスコープのようで・・・と苦しい弁明。

そんな訳で、バイヤーのテイスティングとかも、
けっこう気まぐれで、怪しいものなのです。

(◎▲◎);;   

#■MALT WHISKY

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