CLUB 14年目の総会は、3/7に開催され、
総ての議案はつつがなく承認された。
――そして懇親会。
機会あるごとのプレゼンで、既に5大シャトーを制覇したCLUBとしては、
今回は至極当然のように、
KAWATA理事長とワインハウスHORITA氏との共同企画で、
「スーパータスカン」アビセ倒しという、
暴挙とも云える、壮絶なテイスティングバトルに打って出たのであった。
わいわいがやがや。
シズマレ、シズマレ~、この紋所が目に入らぬか。
これこそは、「SASSICAIA 2005」
スーパートスカーナであられまするぞ。
「は~」
わいわいがやがや。
ハレルヤ・・・。
カベルネ・ソーヴィニヨン85%、カベルネ・フラン15%の2年熟成は、
エレガントな味わいとバランスで・・・なんて今更言わなくてもよい。
わいわいがやがや、わいわいがやがや。
シズマレ、シズマレ~、この紋所が目に入らぬか。
これこそは、「50&50」チンクアンタ&チンクアンタ。
キャンティの異端児カッパネレのサンジョヴェーゼと、
モンテプルチアーノの造り手アヴィニョネージのメルローを、
半分ずつブレンドして生まれた、スグレモノ。
スーパータスカンであられまするぞ。
「は~」
わいわいがやがや。
ハレルヤ・・・。ハレル~ヤ・・・。
わいわいがやがや。
シズマレ、シズマレ~、この紋所が目に入らぬか。
これこそは、「IL BORRO 2005」。
ニッポン人の偏平足にもピッタリフィットする、
フェラガモシューズを、汝もお試しあれ。
しかしそのまえに、今宵はフェラガモ家の「イル・ボッロ」。
スーパータスカンであられまするぞ。
「は~」
わいわいがやがや。
ハレルヤ・・・。ハレル~ヤ・・・。
わいわいがやがや。
シズマレ、シズマレ~、この紋所が目に入らぬか。
これこそは、「LE PERGOLE TORTE 2004」レ・ペルゴール・トルテ。
サンジョヴェーセ100%のスーパータスカンであられまするぞ。
「は~」
わいわいがやがや。
ハレルヤ・・・。ハレル~ヤ・・・。
わいわいがやがや。
シズマレ、シズマレ~、この紋所が目に入らぬか。
これこそは、「SOLENGO 2003」
あのモンタルチーノのアルジャーノが、
サッシカイア、ソライア等を手がけた、
ジャコモ・タスキを醸造責任者に迎えてリリースした・・・。
スーパータスカンであられまするぞ。
「は~」
わいわいがやがや。
ハレルヤ・・・。ハレル~ヤ・・・。
・・・わいわいがやがや。
やっぱり、サッシカイアだ。時間とともによくなってゆくなあ。
ほんとだ、はれるや。
ああ、もう30本以上消えてしまった。
のめー~。飲んでしまえ。
ハレル~ヤ・・・。
――おい、なんださっきから「ハレハレ」とうるさい奴だ。
――そう仰いますが理事長様。恐れながら、ご覧下さいこのアリサマ。
――それがどうした。
――あちらこちら空瓶のヤマでございます。
――まあよいではないか。年に一度のお祭りじゃ。
――たしかに。そのようなハレのアソビ場なのでハレルヤなのであります。
――ワインのブランド信仰もおのおの方の自由。
――いかにも。
・・・その時既に会場は、スーパータスカンの墓場と化していたのだった。
ハレルヤ。
・・・・・・・・・・・
(以下略)
#■CLUB NEWS