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雲海の富士

雲海の富士
ネットサーフィン中、御殿場市商工会のホームページで発見し、注文した物。
キリンへ確認した所、2003年8月発売の限定商品との事。

HPコメント
御殿場らしさを表現できるウィスキーを提供したいとの願いから、
地元キリンディストラリー(株)のご協力により、富士御殿場蒸留所の原酒ならではの、
フルーティで柔らかいタイプと果実味の強いタイプの原酒を使用した
本格派ピュアモルトウィスキーが完成しました。

プライベートブランド商品ですから限定品であり、
御殿場酒類小売商組合加盟小売店のみでの販売となります。
http://www.gotenba.jp/unkainofuji/index.html

香り
もぎたての若いプラムの、やや酸味がかって青くフルーティーな香りに
エステルが漂い、そしてしっかり香るチョコレートのトッピングがある。
奥からにじみ出る穀物様、軽い硫黄や、ほんのりと香るピートとハーブ。
中々、騒々しく、楽しく響き渡っている。

味わい
想像してもみなかった濃厚なタンニンの渋味が、トップからギュッと出て、
渋めの梅昆布茶の塩気、生姜の温かさと、それらの旨味が口内を占拠する。
さらに随分と遅れてからシェリー樽原酒のざらついた濃い甘味が現れてくる。

加水後
香りにナッツ、エステル、そしてキノコやカビ臭い埃の臭いが引き立つ。

味わいは柔らかく、そして生姜が効いて温かいのだが、
甘味は無く、やや渋目のドライな味わい。

後味
みかんの皮の表面を口の中に塗って、オイリーになった様。
柑橘のフルーティーと綿の渋味が見事にミカンの皮の様。

総評
しっかり香る(ロングモーンやリベットの?)シェリー樽原酒の香りから、
富士御殿場のモルトだけじゃない事がハッキリ分かるが、
それはそれで美味しく、遊び心となって楽しい。

ミックスフルーツガムを噛みながらチョコレートを食べたら、
不思議な事にガムが溶けちゃった!そんな時の香りに似ている。(笑)

一方で味わいはとても個性的で、結局は香りだけでなく味わいにも統一性が無く、
色々な楽器が奏でられるオーケストラのはずが、
好き好きに勝手に違う曲を演奏していて「やかましいわ!」という感じの、
極端にまとまりの無いブレンド具合が、冷静に見て面白い。

わいわい楽しく飲みたい 、グローバルなブレンデッドモルトウイスキー。

#japanese whisky

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