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HAKUSHU 1993 BOTA CORTA

白州ボタコルタ
サントリーSINGLE CASK SERIESの非公式(飲食店・バー向け)リリース商品との事で、
発売当時はテイスティングコメントをアップするのを遠慮していたものです。

サントリーコメント
スパニッシュオークを使用した480リットルのボタコルタと呼ばれる樽で
14年間熟成させました。
ボタコルタとはスペイン語で“短い樽”の意味で、
一般的なシェリー樽に比べるとずんぐりした形の樽です。
スパニッシュオーク樽由来の熟成した果実やジャムを連想させる香りに、
トロピカルフルーツやナッツのような香りが続きます。
濃厚で甘酸っぱい味わいに若干のほろ苦さが加わり、その余韻が長く感じられます。

色 :茶褐色
香り:トロピカルフルーツ様、ジャム様、ナッツ様
味 :濃厚、甘酸っぱい、ほろ苦い
後味:甘酸っぱい、ほろ苦い、しっかりと伸びる

サントリーニュースリリース(2008.2.5)

香り
ほんのり軽〜いピートが効いていて、ミックスフルーツ
(パイナップル、ドラゴンフルーツ、リンゴ、オレンジ)の甘酸っぱい香り、
ストロベリージャムのねっとりした甘い香り、
注射を打つ前のアルコール消毒、針葉樹、わた菓子。
軽くウッディだが、直火蒸溜原酒のエグイ香りが目立っている。
しかしそのエグ味には白州らしい木桶のミクロフローラが効いているのが分かる。

味わい
まず直火蒸溜原酒のエグ味を感じ、次にほろ苦さと、反する甘酸っぱさを同時に感じる。
その甘さはブドウで、酸っぱさはイチゴ。ほろ苦さには大豆の淡泊な部分とニガリ。

加水後の味わい
香りに軽いピートとゴムを感じる物の否定的ではなく、
ストレートでは感じなかった甘味(黒砂糖の強い甘味)が現れる。
その後は渋味とピリリとした辛みを感じる。フルーツは無くなってマットな感じになる。

後味
紅茶の様なタンニン、青リンゴのスッキリした軽い甘さと、
ラベンダーの爽快感がしっかりと乗る。
そしてなぜか小学校の図工の時間に使った絵の具の臭いを思い出す。

総評
ミクロフローラが効いた直火蒸溜原酒のエグ味は「白州だ〜。」と実感できる
コテコテのシェリー樽原酒。面白い。
特に後味は白州らしい透明感があり、そこにシェリー樽のこってりが乗った感じは中々。
ただし、香りと、特に味わいはニューポットに通ずるエグ味が強いので、
ハッキリと好みが分かれそう。

#白州

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