ベルギーのBBI名誉会員で、1976のBenriachコレクターである、
Serge Reijndersさんが、その1976のテイスティング会を行いました。
Craigellachie HotelからWhisky Fairを経て、whisk-e向けまで、
実に19種類のBenriach1976を飲み比べるをいうBBIなイベントでした。
さて、そのイベントの内容がRubenさんのwhiskynotesで語られていますが、
19種類の1976を30名程度の参加者がテイスティングした結果、
栄えある "best Benriach 1976" に輝いたのは、#3033 for Taiwanでした。
これ美味しかったですからね~、呑まれた方の高評価も直に多々聞きましたから、
この結果は素直に「さもありなん」というところです。
次点は #3029 for Shinanoyaでした。
このボトルは、ツボにはまった方にはものすごい高い評価を得ていましたね。
76なのに明らかに南国寄りの味を示すところが、その要因でしょうか。
しかし、高名なボトルを押しのけて、最近のアジア向けボトルが上位を占めるのは、
アジアのBBIとして、大変うれしい結果です。
Craigellachie Hotelや#3557のLMdWにNectar、
そして#355xのLMdWと2本のWFといった、
そうそうたる面子を向こうに張っての結果ですからね。
Singapore向けも個人的には非常に美味しかったですが、
最近の1976はシトラスにクリームな練成感が混ざって、
非常に濃厚なフルーツパフェが味わえると思います。
それを受け止める高度数のTaiwanやSingapore向けは、
これだけの高評価に充分耐えるかと。
いやしかし、76に比べると本数は少ないとはいえ、
Gomezや#7211、モダマスにAsta Morrisなど、
1975は抜群なボトルが並びますよね。
じゃ、さてこのボトルはいかがでしょう。
The Bar Show向けのボトルです。
Benriach 36yo 1975 55.5% #7228 Hogshead
香りから白桃、そしてオレンジ。
口に含んでやや発泡性の桃、或いはブドウの果肉。
素晴らしい。
飲み進めると、桃は煮詰めたようになり、
樽木感、またはそれに由来するスパイスが出てくる。
湿り気のあるクッキー。
発酵した果実あるいはおがくず。
バニラは柔らかく。
樽感がもう少し抑えられていればパーフェクトと言える位、
Benriachらしい桃がしっかりと味わえる。
飲み乾して揮発終わりに若干のイ草を感じるのは、
Sherryでないのになぜ?
あ~、こりゃ旨いわと、口をついて出ました。
確かにいいお値段ですが、これなら値段に見合うといっても、
乱暴では無いレベルかと思います。
幸せな味ですね。
では、ごきげんよう。
※時点=>次点
※抜群のボトルが=>1975は抜群のボトルが
#Benriach