1977#6994のKaruizawaは、非常に力強く、素晴らしいものでした。
では1982ではどうでしょう?
ボトルを変えて、再検証です。
Karuizawa 1982 58.0% No.1-Drinks #2230 Sherry-Butt
色は濃いめの紅茶程度で、1977比較しては薄め。
香りは、硝煙、金属、鉛筆、鰹節とクセはあるが、強く攻撃的ではない。
(とはいっても、1977に比べればであって、かなりのものだと思うけれども)
口に含んでも、ドライフルーツ、スパイス、革、渋み、燻製のバランスが、非常にいい。
いずれもが行き過ぎることなく、かといっておとなしくはなく、飲み物として完結している。
いや、それにしても出来のいいボトル。もう少しベリーな果実感があれば言うことなしだが。
開栓時には、香ばしい燻製が、幾分か目刺しの内臓のようなところに行っていて、そこが残念でしたが、今はそれが消え、その代わりにフルーツが上がってきています。
とてもバランスのとれた、それでいて印象に残る特徴をもったいいボトルです。
ただ、破壊的にパワフルな1977の後では、まとまりの良さが逆に凡庸に感じられるかもしれません。
点数をつければ1977よりこちらの方が上かもしれませんが、わくわくさせる、その楽しさは1977に軍配が上がります。
いずれにしても、Karuizawaのビンテージ品の実力を全く評価しようともしなかった、自分を反省いたします。
(実際は反省するどころか、おいしい酒が飲めて、満足で終わりなんですけれど)
では、おやすみなさい。
#Karuizawa