ピーティなんだけどライトなボディ。
そこへ塩気をともなった、ピリっと強い辛口。
僕がカリラに対して抱いていたイメージは、ちょうどそんな感じでした。
もうかなり昔なんですけど、初めてカリラを飲んだときは、
舌をバチンと叩かれたような感想を持ったものです(何ソレww)
そこへ、カリラの印象が劇的に変わった1杯に出会いました。
ウィルソン&モーガンからリリースされたカリラです。
とにかく、めっちゃ優しいんですよね。
・・・こんなに優しいカリラ、初めてかも~♪
1989 20年
ウィルソン&モーガン
蒸留年:1989年
瓶詰年:2009年
リフィル・シェリー 46%
今まで持っていたイメージを大きく変えたのは、このカリラのスモーキーさと、相反する優しい味わい。一瞬、両極端な風味が分離しているようにも感じましたが、口中でイイ感じで調和してくれるんですよね。面白いなぁ、コレ☆
【色】
やや薄曇りのイエロー・ゴールド。
【香り】
穏やかな塩気に包まれたピートの香り。
レモングラス、白木のような爽やかな木香を感じます。
植物的な香りと同時に、フローラルさも僅かに。
平坦な印象を持つ香りの奥から、メープルシロップ、
野イチゴの甘酸っぱい香りが現れてきます。
刺激的な印象は全く無く、優しい雰囲気。
若干フワフワしすぎかもしれません。
【味わい】
滑らかで、ヨーグルトのような口当たり。
口に入れた瞬間に、軽やかでハッキリとしたスモークが鼻奥にまでブワッと広がります。ラフロイグを連想するような、実に意外なスモーキーさに少々驚きますが、すぐに柔らかく消えていきます。
焚き火の煙、グレープフルーツのワタの苦味、クリーミーな舌触り。
反動で蜜漬けのレモンのような爽やかな甘さがジュワッと口中に溢れ、ビスケットやピーナッツのような軽やかな味わいを感じます。
それらをシルキーな柔らかさがコーティングしているよう。
【フィニッシュ】
再び薬品的なスモークが喉奥から鼻にかけて感じられ、
潮の風味が徐々に現れます。
沖縄の海の風は、こんな優しさだったと思い出します。
や・・・優しいですね~♪
最初は意外なスモーキーさに驚きながら、辛口な風味が全く感じられず、優しく穏やかな味わいが全体を包み込んでいくような味わいに、さらに驚かされました。
思わずマスターに、「すっごく優しいカリラですね~!」と(笑)
いや、ホント、こんなに穏やかなカリラは初めてかも♪
ライトなボディは、カリラのイメージそのものだったんですが、新しい味わいを体験できる素晴らしい1杯になりましたよ!
#カリラ #アイラ