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Bowmore 1968-1977 OB Feschio & Frassa Import

先週の木曜日、キャンベルタウンロッホさんでいただきました。ちょうど先週の土曜日が周年で、先週は月曜日から日替わりで周年ボトルを開けていて、その中の1つです。

実は、先々週に伺った際にチラッとボトルを見せてくれた上に、「木曜日あたりに…」なんて仰るので、これは是非とも伺わなきゃ!…というわけです。そりゃそうですよねー。

しかも、本当にチラッとラベル上部を見ただけでしたので、てっきり1969のジャコーネやBarエデン等向けの中の1つと勘違いしていまして、「自身、同ラベル4種類目を達成か!?」と、勝手に舞い上がっていました(←アホ)

そして登場したのがこのボトル。1968-1977のイタリア向けです。1969のラベルと微妙にデザインが違うんですね。勝手な予測は大きく外れましたが、それはもうどうでも良くて、とにかく経験できたことに感謝です…。

Bowmore 1968-1977 OB Feschio & Frassa Import ボウモア

​Bowmore 1968-1977
OB for Feschio & Frassa Import

蒸留年:1968年
瓶詰年:1977年12月
Cask:シェリーカスク
Cask No.:222
Bottle No.:318
59.7%
 

【色】
明るい小麦色。

【香り】
潮風に包まれたフレッシュなシトラス系の香りがツンツンと鼻を突くよう。表面にオレンジと少しだけパッションフルーツ、その奥からミカンのワタ。すぐに、僅かに湿った燻製香のある潮、薄い生キャラメルっぽさ。

【味わい】
爽やかさと滑らかさを併せ持つ口当たり。フワッとチェリーとオレンジチョコっぽさが広がったかと思うと、すぐにピリッとジンジャーのような刺激が舌に乗る。薄いピンクグレープフルーツと、若く甘味の少ないマンゴーの固い果肉感。

【フィニッシュ】
熟したチェリーと草っぽさ併せたような甘苦さを軽く感じながら、海岸の焚き火を連想させる潮スモークがほのかに鼻奥に留まる。柔らかさの奥にピリピリとしたスパイシーさ。若々しく穏やかで上品な心地よい余韻。

9年程度と、非常に若いボウモアです。
いわゆる圧倒的な南国フルーツ感ではないですが、チェリーやピンクグレープフルーツのようなフレッシュなフルーツ感が印象的でした。

また、全体を優しく包み込むような潮スモーク感にも「ボウモアらしさ」を感じられ、過去に飲んだことのある1969のジャコーネやBarエデン、Papa Noeを思い出させるような似ている雰囲気もあったよう思います。こちらの方が少しフルーティーさが強いでしょうか。

もう35年前のボトリングですが、ヒネ感や萎れたような感じも強く意識されず、フレッシュなフルーツ感と相まって舌に乗る軽やかなジンジャーのようなスパイス感に、若々しさと同時にコンディションの良さを感じる素晴らしい1杯でした。

それにしても60年代ボウモアの存在感は凄いですね。
貴重な感動体験をさせていただきました。
 


今回はウエストコースト・ジャズの中心人物の1人、アート・ペッパーの1曲を。不朽の名盤『Complete Village Vanguard Sessions』の1枚目に収録されている「My Friend John」です。

コンプリート盤は9枚組(!)ですが、個別盤もあって、この曲は『Thursday Night at the Village Vanguard』に収録されています。

選曲理由は、単に今回のボウモアのボトリング年と同じ1977年録音ということと、ジャズならウエストコースト系だな~と思ったこと、それならアート・ペッパーでヴィレッジ・ヴァンガードしかないよね!…といったトコロです(笑)

記事を書きながら久しぶりにCDを聴いてみましたが、やはり素晴らしいですね!美味いモルトが飲みたくなりました。あと季節柄、美味いビールも(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=B-duK_RAb-U ​

#ボウモア #アイラ #オフィシャル

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