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山崎新スティル(3)

有料試飲その②

山崎のパンチョン2011。

若干在庫整理的な位置づけを勘ぐってしまいますが
スタンダードモルトとして味わっても良いでしょう。

概して、パンチョンといえば樽のキャラクターよりも
原酒そのもののキャラクターが立つものです。
つまり麦の甘さとか香りが立つわけです。

この山崎もその枠は外れていません。
樽の特徴は控えめに麦のポテンシャルが勝ります。
特にピートが立っているわけでもなく。
(一緒にヘビリー飲んでいるので、やや不利かも)

ちょっと脱線しますが、熟成中の樽の種類では
白州ではホッグスヘッドが多く
山崎ではパンチョンが多いです。
それは山崎の熟成環境(近江エイジングセラー)
が温暖なため、熟成が早く進みます。

サントリーとして一つの製品を作る際には
同じ樽を使っていたら山崎と白州で
熟成のピークとタイミング(年数)がずれてしまい
製品としての安定が難しくなってしまいます。

ということで、山崎の大半を占めると思われるパンチョン。
多くの製品のキーになっているのはご理解いただけると
思います。

とってもニュートラルなものなので、他との呑み比べ
にいいと思います。
 

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