なぜ、ウイスキーの小瓶を収集していたのか?
それは、瓶やラベルが綺麗だったからである。
緑や黄色、透明であればウイスキーの琥珀色、
黒い瓶もそれなりに存在感がある。
カティーサークやホワイトホースの小瓶は、特に格好良かった。
綺麗な小瓶を机に並べ、それを見ながら、ラジオを聞きながら、
勉強をして(宿題をこなして)いた。
やがて、自然に酒(アルコール)の味を覚えた。
学生時代は、ビール、日本酒そしてウイスキーを飲んでいた。
ウイスキーは、僕らの世代にとって比較的身近な酒だった。
当時、カルバドスやグラッパ、
あるいはワインなんぞを飲んでいる学生は、
かなり少数派だったはずだ。
当時、学生にとってサントリー・オールド(いわゆる「だるま」)や
リザーブなどは高級品で、
ジョニ黒などは定価1万円以上もする「狂気の沙汰」でしかなかった。
学生が飲めたのは、トリスやレッドなどだった。
それらを飲んだ後
翌朝目が覚めると、
頭を学校の技術室にある万力(まんりき)で
締めつけられているかのような二日酔いになった。
西口のロサ会館にセントラルパークという店があり、
東口の「60(巣鴨プリズン跡地)」にはバイカルという店があった。
そこで飲んでいたアルコールは間違いなくウイスキーだったのだが、
どんな銘柄だったのかは思い出せない。
瓶やラベルの銘柄と、中身が同じだったのかどうかも、
今となっては知るよしもない。
この頃はまだ、チューハイやサワー、
つまり焼酎ベースのカクテルが一般的で無かった時代である。
八海山を初めて飲んだ時は、感動した。
まるで、水のよう……フルーツの香りのする水(日本酒)。
やがて、日本のアルコール(酒)には、
余計なものが混ぜられていることを知る。
少しずつ、大人になるということか!
ビールにはコンスターチ、
日本酒には醸造用アルコール、
ウィスキーには?
ニッカによるサントリー批判が正しかったかどうかなんてことは
僕にも関心がなくて、
CMはインパクトがあればいいし、
ウィスキーは旨ければ文句なし!
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