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試飲会体験記(その2)

 試飲会の告知はしたものの、本当に人が集まるのだろうか。当時はそれが一番心配でした。それだけに、最初の参加申し込みメールが届いた時は、とてもうれしかった。その後立て続けに申込があり、6名の参加が決まった。しかしながら、そこからが長かった。アイラバー東京での打合せでは、10人集まらなかったら中止かな、なんて事を言っていたのでどうしようと思っていた。実際は3名も集まれば会場代には事足りるので、6人も集まれば恩の字なので、中止など考えてはいなかったが、やはり10名はほしい。

 そんな時に、スコ文研で面識のあるK氏からメールが届いた。これで7名。試飲会の一週間前にスコ文研の定例試飲会に行った時、土屋代表が参加してくれるとの温かいお言葉があった。これで8名。さらにその時のスコ文研試飲会の出席者を誘った所、Sさんから快い返事をもらった。これで9名。最後に、ミクシイを見たというWP志望のY氏から連絡があり、10名達成。さらに、アイラバー東京の姉妹店(というか本店)のモルトハウス・アイラ(練馬)のバーテンダーに只酒を飲ませるとう条件で手伝いにきてもらったので、トータル11名の試飲会となった。

 こんな具合で、参加人数は当初目標に達した訳だが、それだけに参加してくださる方々に満足してもらえるよう、こちらも準備になくてはいけない。まずはアイテムとして出すボトルを集めて、写真を撮る。そして、一つずつ丁寧にテイスティング。状態はわるくないか、香りの開き具合はどうか、加水するとどうか等を確かめてテイスティングコメントを書き留める。そして後は、試飲ボトルそれぞれについて、蒸留所の話、アイテムの話をまとめた。

 これまでは、セミナーや試飲会で話を聞き、業界やボトルの情報を仕入れた。基礎的な知識は、WEのテキストや土屋さんの著書などを読むことで頭に入れてきた。しかし、聞く側と話す側では勝手が違う。おまけに、聞く側はウィスキー初心者からスコ文研会員、WP志望と幅広い。ウィスキー初心者の方にも分るように話さなくてはいけないが、逐一、用語について解説するわけにも行かない。ある程度はこういう用語があるといった程度で聞いてもらう必要もあるだろう。そういった意味では、今回作成した資料は、中途半端なものになってしまった気がする。もっと話す内容の焦点をはっきりさせて資料を作り、話す内容を決めていくべきだったと反省しきりである。参加者には悪いが、資料について言えばやっつけ仕事的になってしまった。

 そうこうしている内に、試飲会まで一週間を切っていた。水曜日にはボトルを荷造りして送った。資料は当日の午前中にコピーして準備することにして、前日はなんとか午前2時頃にベッドにもぐりこんだが、遠足前の子供のように寝付くのに時間がかかった。

To Be Continued

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