MENU

TWW第2号テイスティング会(その2)

日記その2、ここではテイスティングノートをまとめて記載する。
が、その前に、私の点数の付け方を記載します。テイスティングは5項目に分けて1項目10点(0.5点刻み)で採点します。項目は、フレーバー(FR)、アロマ(A)、フィニッシュ(FI)、バランス(B)、嗜好(FV)の5つです。嗜好は、自分の好みに合うかどうかで点数を調整します。満点で50点ですが、一応100点満点の方が何かと便利なので2倍にして100点満点で評価することとします。ここの点数は、FR,A,FI,B,FVの順に表記します。

1)Glenmorangie 30年(84点:9+8.5+8+8.5+8)
シトラス系のフルーティさとシェリー樽、そしてピートとスモークが薫る。樽由来の甘さが綿菓子のようで、最初のテイスティングアイテムとしては少し甘すぎるような気がしたが、やがて軽い渋味や旨味に変っていく。フィニッシュもそこそこ長く甘味が後を引く。さすがモーレンジと言う感じだが...

2)エンシェントクラン(72点:7.5+7+6.5+7+7)
宝酒造が出したエコノミータイプのブレンドということのようです。長熟のモルトに飲んだためかいきなりのグレーン香に驚きを隠せなかった。ここはすこし慎重にテイスティングを。スッキリした甘味を醸すエステリーな香り、加水した方が香りは華やぐようだ。飲むとやはりグレーンが溶剤っぽく感じられ、もさっとした味わい、加水すると苦味が出てくるのが難点。

3)アンティクァリー12年(77点:8+8+7+7.5+8)
盛るとの比率が結構高め、シェリーの樽香?があり、フルーティでひかえめにグレーンがエステリーに薫る。加水するとエステリーな感じが目立ってくる。加水しない方が良いかな。度数の割りにドライな感じで香りよりも味わいにグレーンを感じるが慣れてくると良いモルトの味わい分かり、余韻もブレンドの割りに長く楽しめる。バランスもいい。

4)フェイマスグラウスビンテージモルト1989(81点:8.5+8+7.5+8+8.5)
本日のお気に入り第1号。ピーティでフルーティで、程よいシェリーで、プラムや青リンゴの酸味、蜂蜜が感じられ実に楽しい。味わいは軽い甘さ、旨味、スパイスが感じられ、ドライなフィニッシュが残るが香りに多少負けてる感じがするが、バッテッドとしては非常に美味しい。

5)シグナトリーリンリスゴウ1975(78点:8+7.5+7.5+8+8)
フェイマスグラウスの後だったこともあり、少しおとなしく感じたが、もう少し時間を掛けてテイスティングしたら点数も上がったかもしれない。香りはフルーティでエステリー、最初は溶剤っぽさとフルーティさが微妙だなと感じたが、少し置いておくとフルーティさが増してきて加水するとさらに香が開くようだ。飲むと、甘味が程よい苦味を伴ってきてスパイシーな旨味に変って行く。フィニッシュも良い感じだ。できれば手に入れたい一本だ。

6)グレンミル12年(75点:8+7+7.5*7+8)
利いたことの無い蒸留所だと思っていたら実はベンネビスだそうだ。ちょっと調べてみたい銘柄だ。香りは熟したフルーツ、トロピカル系やレモンのかんじがした。ただ加水するとだれてしまうようで残念。飲むと香りに比べて優しいと言うか平板な感じがして、深みに掛ける気もするがじっくり味わうと旨味がでてくるし、フィニッシュがフルーティだったりもする。気になる一本。

7)ミッシェルクープレイズ・クリアラック(69点:7.5+7+7+7+6)
クリアラックとはスピリッツのことらしい。熟成は4年とのこと。香りはモルティでエステリー、ミューポットのような感じもする。バクダンという米菓子
を思い浮かべた。飲んでも変なモルティさが残り、綿あめの出来損ないと言う感じ。うーん、評価しにくい。

8)ベンローマック1069(78点:8+7.5+7.5+8+8)
お気に入り第2号。ピーティなんだがとてもクリアな香りで品のいいてエステル香がフルーティさを醸している。口に含んでもピーティな感じが広がり、甘味が旨味となって長く余韻が続く。雑味がすくなくクリアなバランス。ただ仮睡はしない方が良いかも。

この後の3アイテムは正直テイスティングの部類ではないただの味見である。
9)ジョンミルロイ・ドラムハウス12年(72点:7+7.5+7+7.5+7)
鼻が利かない、味が分からない。バッテッドなんだけどローランドやグレーンのような酸味を伴ったエステリーな香しか感じられなかった。鯵もスパイシーでピーティでシェリーでとだけメモしてある。

10)BR ハイランドパーク1988(70点:7+7+7+7+7)
もう点数は意味なし。バリバリのシェリー樽ものとしか言いようが無い。MUNEさんと長官の点数の差がすべてを物語っているような気もする。因みに私も最近はバリバリのシェリーは苦手である。

11)シールダイグ・アイラ12年(78点:8+8+7.5+8+8)
バリバリシェリーの後のスモキーアイラだけに、自然と点数が高くなった。厳密な店ではないが傾向はありそうだ。うまいラガヴァーリンである。

以上、15日のテイスティング結果である。スコ文研に提出するときは点数がスこち違うかもしれない。

#イベント

この記事を書いた人