雨足が一段と激しくなってきた。SCAPA蒸留所を去る頃にはまるで台風の様子。
こんな状態で果たしてSTONEは見学できるのか?
いやいや、STONEのためにこんな北端まで来たのです。
見学しましょう。触れましょう。癒されましょう。
まずは外気を確かめる。まあ程程ほどの寒さ。それより風が強い。
横殴りなので、傘は使い物になりそうも無い。
半袖・短パン・サンダルという格好に上だけ雨合羽を羽織る。
この服装なら、ずぶ濡れになってもすぐに着替えられます。
さあ、勇気を振り絞って外に出ましょう。
こんな馬鹿な事をしている人は私しか居ません。
というか、周囲には殆ど人が居ませんので、独占状態です。
OrkneyのStoneは、フェリー乗り場があるストロムネス(Stromness)の近くにあります。
最初に登場するのはwatchstone。湖の間を一本の道が通っている。
その道の袂に、門番のようにStoneが立っています。
孤高の存在。ちょうどこの先にStone-Circle Ring-of-Brodgerがあります。
まるでBrodgerの門番のような存在です。
元々は大きなサークルの一部だったようです。
その手前にあるStenness。
これも元々はサークルなのですが、今では一部しか残っていません。
鋭角で独特の形状は、明らかに意図的に削られた意匠です。
果たしてどのような目的が有ったのでしょうか。
このような構図も、いとも簡単にできてしまいます。不思議な形状と並び方です。
ますます風が強くなってきましたが、このまま見学を続けます。
一旦車に戻り、車でRing-of-brodgerへ移動。
Ring-of-Brodgerは小高い丘の上にあり、遠くからでも形状が良く分かります。
す、す、すごい。
見事に円状に並んだ石群。あまりに巨大すぎて、目の前のものが信じられません。
サークルを構成するそれぞれの石は非常に薄い。
一部の石は剥離防止のためコンクリが打たれていました。
円周上にきちんと並んだ石ですが、おおよそ1/5は崩壊していた。
崩れ落ちた石や倒れた石は、元に戻さず倒れたままにしておきます。
しかしながら不思議な形状の石が多いです。
ARRANやISLAYなどのStanding-Stoneに比べ、意匠が個性的で豊かだ。
明らかに人工的な工作過程を経て立てられている事がわかる。
ゆっくり見学し、楽しい時間を過ごしました。
さあ、フェリーに乗ってMainlandへ戻りましょう。
今日は久々のベットでしたが、興奮して眠れそうも有りません。
#2010 夏 Scot return