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薬剤師87OFF会 ~その2~

「87Malts Night !!」参加報告~その2~です。

第二部ブラインドテイスティング。

私の持参ボトルからスタートとのこと。
タケモト様は2本提供で、この3本の中で正解者が出たらシークレットボトル2つを開けるという宣言。
皆さん気合が入ってきましたが、ジャパニーズという事で純粋なスコッチから少しポイントをずらしたと自覚していた私はこれは自分からシークレットボトルの開栓可能性を下げてしまったわけで少し失敗したかもと皆さんへのサーブ中は反省しまくりでしたw
でも、みなさん飲み始めると真剣にテイスティングされいろいろな意見が飛び出して、フレーバとバランスを楽しんでいただけていたようでほっとしました。

・・・自分のボトルなので現地で写真をとっておりませんw 後で家でとってこの場所に上げておきます。。

提供ボトルについての私自身のテイスティングノートは常飲ボトルにつきそのうち必ずアップするので、ここでは出した経緯、思い入れを少々。

これはある意味私のお気に入りボトル第一号です。
2006年ということで90年代流通のマッカランが普通にビックカメラとかでまだ買えていた時代です。常飲していたのもその辺りが主だったので、他にこういう自分の好みのものがないかなと探していたら、たまたまマガジンライブで賞をとったことを知り買い求めたものです。1stリリースは124本と少なくあまり一般流通はしていないようでしたが、2ndリリースが出た当初はハセガワさんに豊富に在庫があって会社帰りに寄って普通に買ったと思います。

飲んでみてビックリしたのはマッカランとロングロウが融合したような味がしたことです。このBlogではバランス感として定義しましたが、この相反しそうな要素が融合して分離しない、そして最初のジャム、バニラからピートの鼻抜け、アップルティとピートのフィニュッシュに至るまでの変化が素晴らしく感動して、翌日またハセガワさんに寄って追加購入となりました。ただ重かったのと在庫がいっぱいあったので2ボトルずつ数日買い続けた気がしますw

ここボトルに会ってからしばらくは、この変化するバランス感を探し求めて色々なサイトや意見を聞いて色々なボトル買い漁り始めたのですが、これと同じようなフレーバとバランス感を持ったボトルというのはバーで飲んだオールドボトルで似ているかな?と感じたことはあっても、ニューリリースのなかでは私はずーっと出会えませんでした。それが、タケモト様のブログにあったロングロウと言われているスプリングバンク 1992-2009 53.7% BBR レトロラベルを年末辺りかな?オークション経由でひょろっと入手して飲んだときに、あまりに同じようなフレーバとバランスだったのでものすごくビックリしたのと同時にこのフレーバ、バランス感が好きな方がやっぱりいるんだなと非常に嬉しく思いました。純粋にフレーバだけで比較するとロングロウの方はジャムの後がバニラ感ではなくバンク特有のバナナっぽさである点とピートの強さが若干異なるという違いはあるのですがすごく似ていると自分では感じています。

皆さん1回くらいは飲まれたことはありそうだなとも思ったのですが、最近書かれたタケモト様のBBR レトロが出てきたというバーのお話からこのボトルのフレーバ、バランスはやっぱり好みであると推測できたので是非飲んでみて貰いたくなったこと、福島でのOFFということでこのイチローズモルトの初期のシリーズは福島県郡山市にある「笹の川酒造」がじつはボトリングしているというさりげない地元感(そう言えばこれ皆さん知ってたのかな?行くまではボトル公開するときに福島OFFにちなんで!な~んてカッコよく言おうと思っていたのですが、ブーケット飲んじゃったら完璧にその事忘れていて今更カッコ悪いのでここでさりげなく記載w)、そして自分のお気に入りボトルをウスケバブロガーの皆さんが飲んだときにどう感じるのか、そんな思考があってぶつけてみたくなり手をあげました。

また、ラベルを見てから飲むとどうしても「日本」というくくりでフレーバは探されますから、スペイサイド系とアイラ系のフレーバをつかみながら楽しんで飲んで頂きたいなと思ったのでブラインドで本当によかったと持っています。たまにご機嫌が悪い時がありまして、ピートフレーバの方が圧倒的に勝る時があるのですが、当日はそこそこシェリー系のフレーバーも開いてくれていたので意図したものが楽しんでもらえたかなと思っています。

ちなみに当日「斜め上を狙っています」というコメントをしました。フレーバがスペイサイドの王道シェリー系とアイラ系、あとはロングロウ、辺りでブレるかなと思ったのが1つと、バー飲みの方はBBRレトロのお陰で最近飲んだことがあるようなデジャブ感もあるだろうなというのが2つ目で、この2つから蒸溜所を当てに行こうと真剣に迷い始めるとこのメンバーならもしかして日本は頭から消えてしまうんじゃないかなと思ったからです。ピート感が少ないシェリーだったら、スペイサイドと思わせて意表をついて山崎や余市か?という方向で候補に入ってきてもおかしくはないでしょうから。

自分だったらどう迷うかという感覚で持参前に嫁と飲んでみて予想していたのは、
 ・ピート感はちょっと置いておいてミドル熟成のスペイサイド系と割り切った人はマッカラン、リベット辺りの70年代の熟成年20年前後。
 ・アイラ系と判断された方は、カリラの80年代の熟成年10年代後半。
 ・ロングロウと絞った方は私はあまりOBにこのフレーバを見たことはない(シェリーのヤツあるにはありましたよね。飲んだことないけど近いのかな?)ので、私の知らないようなボトラーズボトリングの何かか、BBRレトロのロングウ(これ酔っ払ってたんで口走っちゃったんですよね・・・)。
という感じで羽生がバレなければ3つくらいの意見が出るかなと思っていました。

進行役のタケモト様がうまく素直なコメントを引き出すように誘導してくださったお陰で、色々な蒸溜所名が飛び出してこれと似ているとうボトルも幾つか出てくれましたし、ピートフレーバの方に注目した発想(短熟アイラや長熟スペイサイド)、絶対どこかで飲んだことある気がする!などいろいろなコメントが飛び交い、これは本当に提供者として非常に楽しませて頂けたので今回ぶつけてみて良かったと心から思いました。くりりん様がコメントしてくれたラフロイグと地方BAR探索者様がコメントしてくれたキルホーマンの2つのボトルは機会があったら飲んでみようと思います。

私のワガママにお付き合いいただいた皆様、機会をくださったタケモト様本当にありがとうございました。

~その3~へつづく。。。。

#雑記

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