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【G】 GLENURY ROYAL

ハイランド地区G

【G】 GLENURY ROYAL / グレンユーリー・ロイヤル

●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Stonehaven, Kincardineshire
●創立・・・・・・・・・1825年
●閉鎖・・・・・・・・・1985年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・コーウィー川
●ブレンド銘柄

キング・ウイリアム4世

*「King William IV」というブレンデッド・ウイスキーは日本への輸入は無いようだが、現在もディアジオの銘柄として紹介してあるので、生産している・・、かも知れないが、ほぼ間違い無くブレンドはされてないだろう。閉鎖時はUD系列だったことから、所有者は「Diageo Moet Hennessy」とした。

【ティスティング No.101】

グレンユーリー・ロイヤル 23年熟成 1971蒸留 61.3% 蒸留所詰め
RARE MALT SELECTION, 90”s Rotation

【色】
シェリー・アモンティラード、銅に近いオレンジ。(チャート0.9~1.0)ん~、もっと濃く見えるかも?

【香り】
焦げた砂糖、ワックス、シナモン・ケーキ、湿った古い木、バター、桃、ピート。酸があり練れた複雑な香り。ビッグな予感(ワクワク)。

【味、フィニッシュ】
ウェイトのあるウッディさが支配的で、まるで焦げた木材といった印象。最初はバニラやある種のフルーツを感じるが、直ぐにタンニンが現れ塗り潰してしまう感じ。酸が程々効いているので飲み込み難さは無いが、苦味が甘みより勝っているので少しバランスに乏しい。しかし、アフターは十分な長さがあり、苦味が消え始めた頃に、シナモン、バター、桃系フルーツ、煙が再び現れる。

【総評】
スンゴイ分厚くて香りは最高に良いんだけど味わいはもう1つ(涙)。私的には「あぁ・・!・・おしい!!」といった感じ。でも、ある程度の苦さが大丈夫な方なら「ウホッ!」っと、トキメクような人も居るかも知れません(笑)。

今回のボトルは、レア・モルト・セレクション・グレンユーリーでも確か初期にリリースされたもので、一応、久々のオーナー詰めということで喜び勇んで買い求めたんですが、当時も、恐らく上記のような内容な為、バック・バーの奥が定位置になってしまったんじゃないかと思います。

しかし、60度を超えるハイ・プルーフなのに額面ほど強さを感じないのは特筆で、伊達や酔狂で10年以上もバック・バーで寝てはいなかったとは言えるでしょう!!(笑)

現在日本では、ディアジオからの50年熟成とレア・モルト・セレクション(殆ど売切れ)以外はボトラー関係が少量出回っている程度。これまた枯渇する一歩手前か!?との印象を持つが、海外に目を向けるとまだまだ在庫されているようなので、完全に枯渇するには幾ばくかの時間の猶予はありそうだ。先ず持ってグレンユーリーに入れ込んでる人は居ないと思うが(笑)、将来の為に購入しておくのも1つの案だろうとは思う。

ちなみに大全に掲載されているジョン・ギロン・ラベルのものは最近日本で殆ど見かけなくなってますが、某海外サイトにて£299(高っ!)で販売されているので、入手したいのであればほぼラスト・チャンスだと思われます。

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