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【G】 GLENGLASSAUGH / グレングラッサ

ハイランド地区G

【G】 GLENGLASSAUGH / グレングラッサ

●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.edringtongroup.com/ http://www.thefamousgrouse.com/
●所在地・・・・・・・・Portsoy, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1875年
●所有者・・・・・・・・Highland Distillers Co plc(The Edrington Group)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・グラッサ川の泉
●ブレンド銘柄

チーフテインズ・チョイス
カティサーク
ザ・フェイマス・グラウス
シンジケート 58/6

*カティサークとザ・フェイマス・グラウスは系列ブランド。チーフテインズ・チョイスは、ブレンデッド、シングル・モルト、共に最近は見かけない銘柄だ。

古くからハイランド・ディスティラーズ社所有の蒸留所だが、同社所有の蒸留所では唯一稼動していない蒸留所(1986年より休止)。再開の見込みは無いとのことだが、最近はオフィシャル製品を見かけるようになった。

Highland Distillers Co plc(The Edrington Group)

◆Malt◆

Glenrothes
Glenturret
Highland Park
The Macallan
Tamdhu
Glenglassaugh(Closed)

◆Grain◆
North British (joint venture with Diageo)

【ティスティング No.93】

グレングラッサ 12年熟成 43% 蒸留所詰め
8~90”s Rotation

【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)

【香り】
バニラ、紙、青草、藁、樹液、インスタント・コーヒー。ケミカル感はあるが、香ばしさもあるし面白い。

【味、フィニッシュ】
麦芽の甘さとクリーミーな舌触り。苦味の少ないオークが続き、バニラと弱くインスタント・コーヒーのようなカラメルを感じる。余韻は熟成年数相応の長さ。

【総評】
本に書いてある程人工的とも思えないが、香りと若干カラメルのニュアンスが残る酒質は、ある意味人口的と言えるかも?(笑)しかし、これ以上酷いものも結構あるのでグレングラッサが特別って訳では無い。また、本来の「人工的」というニュアンスは、今回のボトルより80年代ヴィンテージのG&Mのものがより強く感じると思う。

他には無い個性っていうのは良いも悪いもあるとは思うが、グレングラッサの場合、どちらかと言うと「負」の方だと思われる。しかし、時折この「負」といのも、ウイスキーのアクセントや厚みとなり、他には真似の出来ない唯一無二の個性へ変化することも忘れてはならないと思う。

S・M・W・Sの21.20などは正にその典型で、濃いシェリーとグレングラッサの個性が合致し、素晴らしいウイスキーへ昇華している。機会があれば是非お勧めしたい所だ。

現在のリリースは、最古のヴィンテージ(1960)と言われているオフィシャルの44年物を筆頭に、数は少ないものの数点のオフィシャルが市場に残っている。ボトラー関係は他種多様にあると思うが、既にラスト・ヴィンテージが出回っているので、意外と現存する樽が少なく、市場から消えるのも速いのかも知れません。

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