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【G】 GLEN GARIOCH / グレン・ギリー

ハイランド地区G

【G】 GLEN GARIOCH / グレン・ギリー

●ウェブ・サイト・・・・http://www.glengarioch.co.uk/ http://www.morrisonbowmore.co.uk/
●所在地・・・・・・・・Old Meldrum, Aberdeenshire
●創立・・・・・・・・・1785年
●所有者・・・・・・・・Morrison Bowmore Distillers Ltd (Suntory)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×8基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・パーコック・ヒルの泉
●ブレンド銘柄

ロブ・ロイ
アイラ・レジェンド

*上記ブレンデッドとの歴史的背景は無いので、1970年、モリソン・ボウモア・ディスティラーズ社の買収後からだと考えられる。

それ以前となると、ヴァット69をリリースしている「ウイリアム・サンダーソン&サンズ社」が1884年から1937年まで所有していたらしいので、当然ヴァット69に長くブレンドされていた筈だ。

次に、「Scottish Malt Distillers Ltd. 」俗称SMDが1943年~1968年の閉鎖まで所有しており、その間のブレンドは明らかになっていない。

【ティスティング No.92】

グレン・ギリー 13年熟成 1975-1989 46% ケイデンヘッド詰め
Black Dumpy

【色】
ゴールド。(チャート0.4~0.5)

【香り】
バニラ、蜂蜜、パパイヤ、ピート、干草、少しアニスやミント。

【味、フィニッシュ】
ややドライ。酸のあるバニラの強い甘み、ピート、ある種の花、極僅かに藁も感じる。酸とバニラがバランスし、ピートと意識出来るものが覆って行く。アフターは長く、ピートと極々僅かにタンニンと酸。

【総評】
ショート・エイジながら、恐らくほとんどの皆さんが思っているグレン・ギリーとは一線画す味わいだと思われる。

バランスの良いピートの乗りは秀逸で、1994年のサントリー買収以前のグレン・ギリーとは如何なる物かと言うことが良く分かる1本。また、ロング・エイジで無いことが、この個性をより感じる要因になっているのであろう。

実はこのボトル、今回のテイスティングの為に初めて開栓した物で、私も初めて飲んだのですが、いや~!これだけ美味いとは夢にも思わなかった(笑)。珍しいボトルではありますが、ショート・エイジだったので全く期待して無くて、こんな良い物を封印してたなんて、お客さんに謝らなくてはならないかも!?(笑)是非近場の方は飲みに来て下さいませ!!

ま、それはさておき、現在のグレン・ギリーは、オフィシャル、ボトラー、共に多種多様。SMD時代から現代のものまでがリリースされているので、時代を感じながらの試飲っていうのも一興だと思う。

ちなみに、この蒸留所の日本語での読みは時代や各書籍によって違いが多く、「グレン・ガリオック、グレン・ゲリー、グレン・ガリー」などと表記されているものも多い。・・・私はグレン・ガリー派でした(笑)

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