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【G】 GLENESK / グレネスク

ハイランド地区G

【G】 GLENESK / グレネスク

●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Hillside, Montrose, Angas
●創立・・・・・・・・・1897年
●閉鎖・・・・・・・・・1985年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・?×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・ノースエスク川
●ブレンド銘柄

ヴァット69

*ブレンデッド・ウイスキーのヴァット69の誕生は1883年のことらしいので、グレネスクとの関係は1937年のウイリアム・サンダーソン&サンズ社とDCLとの合併後と見るしか今の所手掛かりが無い。

モルトウイスキー大全には現在ポールズ・モルト商会がオーナーとなっているが、蒸留所として考えるとUD社にて閉鎖されているし、レア・モルト・セレクション(ヒル・サイド名義)でのリリースもあるので、ここでは流れを汲む「Diageo Moet Hennessy」とした。ちなみにモルトスター(麦芽製造業者)の「Pauls Malt Ltd / Glenesk Maltings」では、ドラム式の製造方法を取り入れているとのこと。

1985年に閉鎖となっているが、実際は1985年にモスボール(休止状態)となり、1992年に免許が取り消されたのが真相みたいだ。

【ティスティング No.91】

グレネスク 1982-1994 40% ゴードン・アンド・マックファイル詰め
Connoisseurs Choice

【色】
ゴールドから琥珀。(チャート0.6~0.7)

【香り】
バニラ、香ばしい麦芽、少しプラムとワックス。ヒネた雰囲気は無い。

【味、フィニッシュ】
ソフトなタッチ。麦芽のクリーミーで強い甘みから藁やスパイスを感じ、柔らかすぎるタンニンとバニラがバランスして行く。アフターは長く、穏やかな波が引くように「スー」っと消えて行く感じ。

【総評】
穏やかな部類だが、これは中々良いモルト・ウイスキーだと思う。12年程度の熟成とは思えぬしっかりとした甘さがあり、藁、スパイスのバランスがとても良い。また、この一体感はボトリングより13年という月日も大きく作用していると考えられる。

グレネスクで触れなければならないのは呼称の変化だと思うが、近年リリースされているものは今回のグレネスクとヒル・サイド名義のみ。この事態は、1980年という割と最近(でも無いが)にグレネスクに改名されたことに起因しており、70年代の物にはヒル・サイド、80年以降はグレネスクと、一部の業者が使い分けているのではないかと思われる。

しかし、閉鎖して22年、人気薄&マイナー蒸留所な為か現在ボトラーでもほとんど見かけない銘柄なので、意外と絶滅寸前なのかも知れない。レア・モルト・セレクションも終売決定しているし、このままフェード・アウトってこともあるかもですよ(フフフ・・・笑)。

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