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【G】 GLEN ALBYN / グレン・アルビン

ハイランド地区G

【G】 GLEN ALBYN / グレン・アルビン

●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Inverness, Inverness-shire
●創立・・・・・・・・・1846年
●閉鎖・・・・・・・・・1983年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・?×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・ネス湖
●ブレンド銘柄

マッキンレーズ

*ブレンデッドについては、チャールズ・マッキンレー社の2代目ジェームズにより1920年に買収されたことから導き出した答えだが、現在は親会社の違いや原酒確保の困難など考えれば、ブレンドされている可能性すら無いと言える。

ちなみに操業当時のオーナーは「Distillers Company Limited」俗に言うDCLで、現在まで、吸収、合併、提携、社名変更などを続けている、言わば「Diageo Moet Hennessy」の前身と言える会社です。

【ティスティング No.88】

グレン・アルビン 20年熟成 1969-1989 55% シグナトリー詰め
Cask No.483~484, Bottle No.436 of 600

【色】
曇りのある琥珀色。(チャート0.7~0.8)

【香り】
バニラ、樹液や溶剤、プラム。削りたてのカンナ屑の様な「木」そのものの香りを感じる。

【味、フィニッシュ】
割とドライな始まりで、薬品(ピート)とバニラ。フルーツへ移行する刹那、しっかりめのタンニンが現れ切れ上がる感じ。熟成年数のイメージよりは短い余韻に、再びプラムのようなフルーティさと苦味がバランスする。

【総評】
詰められた本数と色から想像するとリフィルのシェリー系を使用した、ホグスヘッド×2からだと思うが、このボトルは蒸留所の個性と上手くバランスした味わいとなり、ゴージャスでは無いが、ドライな中にも複雑さを併せ持った逸品となっている。

無論、大昔にボトリングされたボトルなので、今となってはボトルごとの固体差さえ出ている様な気がするが、とりあえずウチのボトルは飲むに値する位には保っていました。

おおむねケミカル感のある雰囲気で、ピートが意識出来るスタイルは、ここ10年以内にリリースされた多くのグレン・アルビンの姿では無く、大手DCLに吸収(1972年)される前だからこその味わいではないかと思われる。

現在のリリースは、オーナー詰めのレア・モルト・セレクションを筆頭に、各ボトラーより多種多様なスタイルでリリースされているが、マイナー蒸留所な為か価格が安定していないので、今なら安価な物も発掘出来るでしょう。

ちなみに、私だけかも知れませんが、この時代のシグナトリーの物はコルクが緩くて成仏するのが早いので、オークションなどで購入される場合は注意が必要です。特に度数が40度台で液面低下してたら危険信号!!出来るだけ樽出しの物をお勧め致します。

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