MENU

【D】 DEANSTON / ディーンストン

ハイランド地区D

【D】 DEANSTON / ディーンストン

●ウェブ・サイト・・・・http://www.burnstewartdistillers.com/
●所在地・・・・・・・・Near Doune, Perthshire
●創立・・・・・・・・・1965年
●所有者・・・・・・・・Burn Stewart Distillers plc
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×8基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・ティス川
●ブレンド銘柄

バークレイ
ブラック・プリンス
バーバリー
ジ・エグゼック
ザ・マッカンガス
オールド・ロイヤル
ロイヤル・アスコット

*ザ・マッカンガス以外は同系列のブレンデッド・ウイスキー。上記には入れて無いが、バーン・スチュワートのサイトを開くと、「Scottish Leader」なるブレンデッドを現在大きくアピールしている。また、同銘柄にはハッキリとディーンストンとクレジットされているのでブレンドされていることは間違い無い。

オーナーのバーン・スチュワート社は1990年代初めより、ディーンストン蒸留所、トバモリー蒸留所、2003年にはブナハーブン蒸留所の買収に成功しているとても力のある会社。上記以外にも系列会社のブレンデッド・ウイスキーが存在するので、実際はもっと多い銘柄にブレンドされていると見ても良いのかも知れない。

あと、珍しくも解せないボトルとして、他社(インバーゴードン・ディスティラーズ社)の製品だが「フィンドレーター・マーロッジ(シングルorヴァッテッド)」は、ディーンストンがメインに採用されているらしい。

【ティスティング No.85】

ディーンストン 25年熟成 40% 蒸留所詰め

*最近まで使用されていたキュートな旧ボトル。

【色】
ゴールドから琥珀。(チャート0.6~0.7)

【香り】
バニラ、蜂蜜、レザー、ワックス、グレープ・フルーツの皮。優しく香る程度で少々藁っぽさも感じるが、気持ちの良い香り。

【味、フィニッシュ】
バニラの甘さとタンニンのバランス。ナツメグ、ハーブ、藁と来て、再びバニラ。25年熟成とは思えない軽さとスムースさ。余韻はボチボチ長く、最初に感じたタンニンは何処へ行ったのかバニラの余韻だけが残る。

【総評】
若いディーンストンの原酒よりは幾分マシだが、とても軽く、熟成年数以下に感じるモルト・ウイスキー。この分だと40年とか50年経たないとブチ切れた美味さにはならないような気がする。

とは言え、こういうモルト・ウイスキーはブレンデッド・ウイスキーに慣れた人には案外ウケが良かったり、昨日今日ウイスキーに触れるような方や、安価な国産ウイスキーのイメージでウイスキー嫌いになった人へはお勧めしやすかったりするので、バーのアイテムとしては重宝するタイプではある。

ま、こういった印象しか残らないシングル・モルトだが、相当量がブレンドされているらしくボトラーではほとんど見かけない銘柄。ゆえに、「これは!!」と、いう原酒にもほとんど出会う切欠が無いように思える。探せば有るとは思うが、通常のボトルがこんな感じだと中々触手が動かないのも事実だと言えよう。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】

#ハイランド

この記事を書いた人