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【D】 DALMORE / ダルモア

ハイランド地区D

【D】 DALMORE / ダルモア

●ウェブ・サイト・・・・http://www.thedalmore.com/
●所在地・・・・・・・・Alness, Ross-shire
●創立・・・・・・・・・1839年
●所有者・・・・・・・・JBB Greater Europe Plc
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×4基 再留×4基
●仕込み水・・・・・・・アルネス川
●ブレンド銘柄

オールド・マル
シンジケート 58/6
トゥエルヴ・ポインター
ホワイト&マッカイ など

*全て同系列のブレンデッド・ウイスキー。他社のブレンデッドには入って無いのか公表を許して無いのだろう。大全に記載があるキンダル・インターナショナル社についてはタムナヴーリンの項に書いたのでそちらを参照。追加事項としては「Kyndal Spirits Ltd」という社名を使用していることが分かった。

【ティスティング No.83】

ダルモア シガー・モルト 43% 蒸留所詰め
90”s Rotation

【色】
黄褐色。(チャート1.3~1.4)

【香り】
黒蜜、レーズン、まるでスパニッシュ・ブランデー(ペドロ・ヒメネス系)の様相。奥に焼けたゴム系の香り。

【味、フィニッシュ】
麦芽の味わいとシェリー・ブランデー。タンニンの渋さとは違う焼け焦げたような感じとレーズンが膨らむ。アフターは取って付けた様な甘みがいつまでも残る。

【総評】
ダルモアは美味い物も多いのですが、このシガー・モルトは後付した様な味わいに安定感や充足感は全く無く、私はある種の違和感や気持ち悪さを覚える。熟成年数は元々表示は無いが、価格帯からしてこの色はあり得ないので恐らくカラメル色素(E150)を結構使っているのだろう。

おおよそストレートには向かないお酒だと思うが、これ位ハッキリしていればオン・ザ・ロック、ハイ・ボール、ラスティネイルなどのカクテルにはマッチすることでしょう。

しかし、シガーをうたってはいるが、キューバやドミニカ産の高級シガーにはハッキリ言って合わないと思う。思うに、ナチュラルな物にはナチュラルなものしか合わないものだ!!

シガー次第ではあるが、合わせるのであれば20年程度の熟成を経たファースト・フィル物、もしくはアイラ産のスモーキーでリッチな物の方がベスト・マッチすると思う。

このシガー・モルトで無理に合わせようとすると折角のシガーが台無しなので、充実した一日を締め括りたい御仁はプロのアドバイスを聞くのがベストだと思います。

「どうしても・・、絶対にこれで!!」って言うのなら、オン・ザ・ロックで軽めのシガーかシガリロ、もしくはフレーバード・シガーを合わせること位しか思いつきませんが、私がお勧めすることは決して無いでしょう(笑)。

ちなみに現在のダルモア・シガー・モルトは、40%のタイプと43%のタイプが流通しているので、購入の際は良く見て買われることをおすすめ致します。

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