リクエストNo.11
【JP】 SHIRAKAWA / 白河
●ウェブ・サイト・・・・http://www.takara.co.jp/
●所在地・・・・・・・・福島県白河市
●創立・・・・・・・・・1947年
●閉鎖・・・・・・・・・2003年
●所有者・・・・・・・・Takara Shuzo.,co ltd
●発酵槽・・・・・・・・??
●蒸留器・・・・・・・・初留×?基 再留×?基
●仕込み水・・・・・・・??
●ブレンド銘柄
キング・ウイスキー
*宝酒造の銘柄は、シングル、ブレンデッドに限らず、必ず頭にキング・ウイスキーという名前があるみたいだ。白河の蒸留所(工場)は2003年に閉鎖されており、現在同社唯一の銘柄「キング・ウイスキー・凛」は千葉県の松戸工場で生産されているのではないかとの情報がある。
また、現在ウイスキー生産の施設が国内にあるのかどうか分からないが、少なくともスコットランドのトマーチン蒸留所を所有している会社なので、原酒に困ることは無いだろう。
ちなみに、白河の蒸留施設は1926(昭和元)年に買収し経営に当たっていた大黒葡萄酒(株)より、戦後復興期の1947年に工場を買収・改修して白河工場としたのが始まりである。
【ティスティング No.75】
白河 30年熟成 55% ジャックル浦島屋フォムファスはかり売り
The second half of the 60”s, Cask Strength
【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)
【香り】
バニラ、綿飴、セメダイン、ナッツ、シナモンとアニス。ある種のフルーティさも感じる。
【味、フィニッシュ】
バニラ、南国フルーツ、タンニン。ざっと見ではスパイシーでシャープな印象ではあるが味わい豊かで、若干「枯れた」感を伴う味わいが実に良い演出。割合ドライだがアフターは長い。
【総評】
熟成年数からするとボディの軽いモルト・ウイスキーかと思うが、リッチで、変化があり、ジャパニーズ・モルト・ウイスキーとしては異例の美味しさがある実に秀逸な1本。
販売先からの情報によると、平成10年頃に白河の原酒全てを樽買いされたらしく、その時点で既に30年近い熟成だったので、蒸留時期は1960年代の後期のものだろうということだった。つまり、表記では30年ということで販売されているが、実際はそれ以上の熟成を経ているということだろう。
ちなみに、今回のものは「はかり売り」なので、実際はボトル、ラベル共に存在しません。写真のボトルのラベルは、私自身がイメージし作成したものです。
#ジャパニーズ