スペイサイド地区B
【B】 BENROMACH / ベンローマック
●ウェブ・サイト・・・・http://www.benromach.com/
●所在地・・・・・・・・Forres, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1898年
●所有者・・・・・・・・Gordon & MacPhail
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×4基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・チャペルトンの泉
●ブレンド銘柄
グレンモセット
*上記ブレンデッドの詳細は不明。現在はG&M系ブレンデッドに使われる頻度が高いと思われる。
【ティスティング No.15】
ベンローマック 1969-???? 40% ゴードン・アンド・マックファイル詰め
Connoisseurs Choice (多分1993年位のボトリング)
【色】
深い金~銅色。ボトルで見ると赤みの強いオレンジ。(チャート1.0~)
【香り】
複雑。シェリー、バニラ、ナッツ、ラム酒、除光液、少し奈良漬、など、香るたびに色んな表情が見えて来る。
【味、フィニッシュ】
リッチな味わい。バランス良過ぎ。バニラを主に枯れた木のニュアンス。隠れてるが、裏に南国フルーツの味わいがある。タンニンは極々僅か。素直に美味しい。
【総評】
今回のボトルは、DCL社時代の増改築1回目後に蒸留された貴重なベンローマック。現在では92年に同蒸留所を買収したG&M社よりバラエティ豊にリリースされているが、当時はまだ知られざる蒸留所といった趣で購入したのを覚えている。
14~5年前に瓶詰めされたものらしく枯れた感もあるが、G&M社の真骨頂であるバランスの良さが際立ち、20年強の熟成だけあって満足感もあり、オールド・ボトルの良さも垣間見れる1本だと思う。
コレクターやマニアならまだしも、飲み手の1人として意見を言うと、やはり古くても(オールド・ボトルでも)それ相応に美味しく飲めないものには余り価値は無いと思う。皆さんはどう考えるだろうか?
#スペイサイド