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【T】 TEANINICH / ティーニニック

ハイランド地区T

【T】TEANINICH / ティーニニック

●ウェブ・サイト・・・・http://www.malts.com/
●所在地・・・・・・・・Alness, Ross-shire
●創立・・・・・・・・・1817年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×8基
●蒸留器・・・・・・・・初留×5基 再留×5基(大全では5×5だが、現在資料の多くは3×3となっている)
●仕込み水・・・・・・・デイリーウェルの泉
●ブレンド銘柄

ジョニー・ウォーカー
ロビー・バーンズ
ヘイグ
ヴァット69 など

*特に縁のあるブレンデッドは上記に無さそうだが、規模の大きさとリリースの度合いを考えると、結構多くのディアジオ系ブレンデッド・ウイスキーに使用されているのだろう。ロビー・バーンズ(Diageo)という銘柄は輸入されて無いようだが、ロバート・バーンズ(Arran Distillery)の銘柄と混同しやすいので注意。

【ティスティング No.114】

ティーニニック 18年熟成 1975-1994 62.6% キングスバリー詰め
Kind of Cask : Ork(ex-Bourbon) Cask No : 94/56/1

【色】
薄いゴールド(チャート0.3~0.4)

【香り】
バニラ、セメダイン、煮豆。蜂蜜と薄っすらとマンゴーのようなフルーティさも感じるが、いささか刺激が強い。多少慣れると香ばしさもあり良好な酒質であることも分かる。

【味、フィニッシュ】
刺激は無論あるが、酸を帯びたミルキーな甘さが心地良い。干し草のニュアンスと煎った豆のような香ばしさを感じつつ、程なくタンニンが現われ全体を締める。余韻は長く、甘さと苦みのバランスが良い。

【総評】
度数が高いので、初心者には辛いウイスキーだと感じるかも知れないが、色合いからは想像出来ない実に濃い味わいを持ってる1本。

味わいのファクターは多く無いが、嫌みの因子は非常に少ないタイプで、仮に50度台の度数でこの味わいなら90%位の確率で「美味い」と、言わせられると思います。

過去私が経験しているティーニニックは、ほとんどはバランスが良く、カスタマーを選ばない優秀なウイスキーのイメージがあるが、記憶にとどめるようなビッグな物にはまだ出会って無い。ノン・ピートであることも要因の1つかも知れないが、バランスの良さも時として仇になると言うことかも知れません。

現在オーナーからのリリースは92年からリリースされている花と動物シリーズとレア・モルト・セレクション数種。ボトラーからはG&Mを除きやや単発と言った所なので、出回る数は少ない部類でしょう。また、92年以前は老舗ボトラー以外ではほとんど見かけなかった銘柄の1つです。

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