リクエストNo.18
【JP】 HANYU / 羽生 #2
●蒸留所の情報はティスティングNo.76に準じます。
【ティスティング No.113】
HANYU DISTILLERY 1988-2007 55.6% NUMBER ONE DRINKS COMPANY
Cask No.#9501
Number of Bottles 352bts
Cask type:Bourbon hogshead. finished in japanese oak
【色】
濃いゴールド~クリアーな銅色(チャート0.9~1.1)
【香り】
溶剤、オーク、レザー、バニラ、塩気のあるチョコレートと煙が特徴的で、レモンの皮のような香りも感じる。ジャパニーズ・オーク(ミズナラ)のニュアンスも無論あるが、いわゆる線香のような香りは強く感じないので、ピート臭がスポイルしていると考えられるかも?
【味、フィニッシュ】
重たさは余り無くバランスの良い甘さと苦みが心地良い。ほぼ香りのニュアンスと同義で、レザー、バニラ、煙などが続く。若干ドライ目に切れ上がるが、アフターはそこそこ長く、バニラの甘さとタールのニュアンスを残す。
【総評】
今回のボトルはヨーロッパ向けのイチローズ・モルトと言うべきウイスキーで、昨年末にベンチャー・ウイスキーさんからダイレクト・メール貰ってる方ならご存知だと思いますが、「MALT MANIACS AWARDS 2007」の「Supreme Warped Cask Award」にてナンバー・ワンに輝いたボトル。
大まかに言うと、バランスが良く、煙を特徴とした美味しいウイスキーだと言えると思います。また、実際は違いがあるでしょうけど、キング・オブ・ダイアモンドを思い出させる・・、または似てるんじゃないかと思わなくもないです(比べてはいません)。もしくはファースト・ボトルの発展系かな~・・?
発売元のナンバー・ワン・ドリンクス・カンパニー(http://www.onedrinks.co.uk/)にもデイブ・ブルーム氏によるテイスティング・ノートがあるので是非見て欲しいのですけど、最後のコメントに「日本風」という言葉がある通り、外国人から見たジャパニーズ・シングル・モルト・ウイスキーならではの特徴を表現しているボトルの1つだと言えるでしょう。
ちなみに「NUMBER ONE DRINKS COMPANY」はMARCIN MILLER氏(ウイスキー・マガジン)とDAVID CROLL氏(ウイスク・イー)がディレクターを行っている会社で、現在は羽生蒸留所と軽井沢蒸留所の原酒を主にヨーロッパ方面へ紹介しているようです。
*今回は某インポーターさんから「感想を・・」との依頼があったので、どうせならウスケバにアップしようと思い、「リクエストNo.18」としてテイスティングしました。
#ジャパニーズ