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【O】 OBAN / オーバン

ハイランド地区O

【O】 OBAN / オーバン

●ウェブ・サイト・・・・http://www.malts.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Oban, Argyllshire
●創立・・・・・・・・・1794年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×2基 オレゴン松×2基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・グレネベリー湖(掲載時期によって違い有り)
●ブレンド銘柄

オールド・マル
デュワーズ

*ブレンド銘柄として上記は公になっているが、どちらも系列会社では無い為現在ブレンドされているかは微妙。デュワーズは一時期UD社系だったのでまだ納得しようもあるが、オールド・マルはホワイト&マッカイ系なので可能性は更に薄い。憶測だが、数年前から原酒不足だと言われ続けられている銘柄だけに、ブレンドに回されている絶対量は以前より少なくなっているように考えられる。

【ティスティング No.108】

オーバン 14年熟成 43% 蒸留所詰め
90”s Rotation

【色】
濃い目のゴールド(チャート0.7~0.8)

【香り】
蜂蜜、ジンジャー、麦芽、煙。ややヨーロピアン・オークを感じる。

【味、フィニッシュ】
バニラと蜂蜜から麦芽っぽさへ移行。ジンジャー、クローブなどのスパイス、煙たくない煙と、ほど良いタンニン。フィニッシュはミディアム・クラスで、再度バニラを感じるスムースな終わり方だ。

【総評】
西ハイランド地区の生き残りは、とてもボディ・バランスの取れたナイス・ミドル的1本(笑)。お客様に「オーバンが好きなんです。」なんて言われると「お!良い趣味してるな!!」などと思ってしまうのは私だけだろうか?

今回は相当久しぶりのテイスティングながら、思っていた通りの味わいで特に書くこと無くて困るって所でしたが、しかし、この思ってた通りっていうのが凄いと言えば凄いことで、薄っぺらになりがちな昨今のスタンダード的なボトルが、変わらぬ表情を見せてくれる。これほど嬉しいことは無いと思います。

残念ながら、オーバンも原酒不足による価格の上昇がラガヴーリン程では無かったもののここ数年起こっているし、ボトラー詰めも極端に少ない為、楽しみの幅が非常に狭い。オーナーからの長熟物のリリースは少量あるが、一般の方はおろか私らでもおいそれと手が出る価格では無いので、もう一つメジャー路線へは乗り難いのだろう。

ま、根強いファンが居るだけに、もう少し展開に期待したい銘柄ですね~!!

ちなみに、私の郷土大牟田市には「大番」という食堂(ウチの店の近所)が古くからあるので、駆け出しの頃の私でもこの蒸留所は直ぐ覚えることが出来ました(笑)。

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