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Not So Mild Ale

先日、雪が舞う中、玉村本店(志賀高原ビールの醸造所)まで足を伸ばしました。
待ちに待っていた例のコラボビールを調達するためです。

Not So Mild Ale Alc. 4.5% Vol.

過日行われた、第7回 東京リアルエールフェスティバルでお披露目され、当日行われた参加者による人気投票で第3位になったマイルドエールです。

総ボトリング数は1000本程度だそうです。
ネットでは200本限定で発売されました。

マイルドエールといえばイギリス伝統のエールで、日本ではあまり目にしないスタイルではないでしょうか。
非常にホッピーなビールがウケル昨今、実際人気投票でも1位2位をベアードのホッピーなビールが独占(これも凄いっ!)する状況下、マイルドエールが3位にランクされたのですから、快挙といえるでしょう。

さて、今回のボトルですが、フェスティバルで飲んだときよりも、よりマイルドに落ちついた印象です。
味わいの好みは別として、穏やかな性質の中にも確固たる個性を感じさせるところがこのエール最大の魅力だと思います。
反論はしない、しかし、言うことは言う傍らの友人のようなものです。

朝の寝起きでも飲めそうな位に優しい口当たりで、バターの香りが漂う朝食に添えられていても違和感のない位ですが、もちろん、そんな優雅な生活を贈れるはずもないので、一日の終わりに飲んでいます。
このエールを飲むという経験を喩えるならば、荒れた壁面に向かって、薄く滑らかに土を塗りこむような作業かもしれません。
壁の欠損を淡々と埋めるうちに、殺伐とした気持ちも自然と穏やかになり、今日がどんな日であっても、生ぬるい一杯を終える頃には明日のことをすんなりと考えることができるようです。

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