昨日、サッポロビールのウェブショップから荷物が届きました。
以前話題になっていた、期間を限定してネットで販売された「Chocolat Brewery」です。
サッポロとROYCE”(ロイズコンフェクト)のコラボレーションブリュー。
某番組のタイトルが酷くて(略)・・・・・期待して待っていました。だから、僕の第一印象は、
最も気になるところですが、カカオは控えめに香ります。味わいも、甘くありません。
チョコレートモルトが勝ることも、カカオが勝ることもありません。そのあたりのバランスは繊細。
このあたり、人によっては全体的に印象が薄いと感じるかもしれません。
炭酸は弱めだし、香りを集めやすいグラス(リムが広めのワイングラスとかでOK)を使用した方が一層楽しめるはずです。
香りや、第一印象に関していえば、チョコレートモルトを前面に出したそのほかのビールの方が、よほどチョコレートっぽく感じます。
ですが、チョコレートスタウトのようなものに馴染みの薄い消費者にとっては充分インパクトがあるのでしょう(多分)。
ショコラブルワリーの一番の魅力は後味かもしれません。
最初は控えめなのですが、飲み進めていくうちにカカオニブで口蓋がコーティングされ、ビターチョコレートを食べた後のような香味が長く残るようになります。
仄かに体が温まるのを感じながら、カカオの香りに満たされるのは、決して悪い経験ではありません。
薪ストーブの暖かな炎を眺めながら、クッキーをつまむ、なんてシチュエーションを想像しちゃいます。
サッポロのビールに関しては、いつも不運だと感じてきました。
印象を伺うと、味わいの好みが非常に明確に分かれる事に気付きます。
サッポロ嫌いな方は商品名を伏せて試飲してもらっても、サッポロの商品であることを敏感に感じ取ります(すごい)。
サッポロのビールが嫌いではない僕にとって、良い商品を作っているのになぁ、と思いますが、嗜好品なので仕方ありません。
新しい分野での商品開発も積極的なんですが、必ず後発の某大手に市場を持ってかれている。
サッポロには消費者全体に媚びるようなビール作りは似合いません。
ですからあえて言いますが、今回のショコラブルワリー、避けられる要素も、強い印象もありません。
本当に、ネット限定にしてまで、これを作りたかったのでしょうか?
大手ビール業界の現状を思うたび、以前TVで流れていたサッポロのCMが思い起こされます。
今、それは僕が聞きたい。
サッポロ、がんばれ!