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ペンキ塗り

アイラ島では、蒸留所のシーズン・オフには、自宅のペンキを塗り替える。

いつだったかそんな記事を読み、なんだかのんびりした話だなぁ、なんて羨ましく感じていました。
蒸留所はシーズン・オフではないのですが、現在、人生のシーズン・オフを送っている僕は
改装中の実家の離れで、ここ数日の間ペンキ塗りに励んでました。
見るのと実際にやってみるのでは大違いということはよくありますが、
やはり、大違いでした。。。

大工作業の僅かな合間を使い、天井と柱を仕上げたのですが今朝方までかかってしまいました。
短期間で仕上げるには想像していたよりも根気が必要で、肉体的にも大変な作業でしたが、
休日に缶ビールを飲みながらペンキ塗りをするというのも悪くないですよ。
最初こそ、一刷毛ごとの出来具合に気を遣っていましたが、
作業の終わり頃には、刷毛さえ動いていれば上等といった具合でした。
仕上がった時の達成感よりも、まず、体のコリとペンキでこわばった手や頬を洗い流し、眠りたかった。

すべての片付けが終わり、アパートへ向かう頃には午前4時を大分過ぎていました。
時折、対向車線を長距離トラックが急速に近づき遠ざかっていくくらいで、国道は静かに流れ、
今日は何をして過ごすのか考えながら車を運転している間にも、急速に明るくなってきた東の空には志賀高原の山並みが青く浮かび上がっていました。
考えたところで、実家の改装以外に特に何もすることはないんだけれど。

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