Benriachを強く意識するようになったのは、
Signatoryの1976、#9442でした。
手ごろな値段で素晴らしいSherry樽熟成の味わいに、
へ~、Benriachってこういう味なんだと印象づけられました。
その後には、オフィシャルの72/75/76の味を教えてもらって、
その衝撃的な美味しさにますます魅かれていきました。
68 for Kobeを分けていただいて、
その後、オフィシャルの68を5種類コンプしましたね。
68ラストは神戸でしたが、70のラストは台湾でした。
こちらも非常に美味しかったです。
76の台湾はBelgiumのSergeさんのテイスティング会で、
新旧の樽を押しのけて、一番の評価を受けましたね。
世界に一本のみの75 #2714も飲ませてもらえたのも、
興奮の出来事でした。
Port-Pipeでは、一番の出来では無いでしょうか。
75/76で一日だけのなんちゃってバーも、
とても楽しかったです。
ギクシャクな運営でしたがお客さんに助けていただきました。
BBIという名前ができて、
BBI総会も聖地で開かれました。
76 for BBIや71 for BBI&Shinanoyaと、
BBIからのリリースもありましたね。
私はサンプルを飲むだけで、何の力にもなってませんでしたが。
それでもBBIの文字がラベルに入っているのを見て、
非常に感慨深かったです。
76をこんなに目を血走らして集め始めたのは、
#3558 for TWFと#3551 for LMdWの入手に余裕をこいていたら、
国内では全く手も足も出なくって、
「え~、Benriachってこんなに人気があったっけ?」
と驚きに腰を抜かせた時からでした。
さぁ、そうして頑張って買っていたBenriachの1976も、
ちょっと一区切りでしょうか。
何故かはここで明確には書き難いのですが、
はい、一つの区切りです。
今日はそのボトルを。
Batch10向けの1976年蒸留、
2013年リリースの#2013です。
Benriach 37yo 1976 49.6% Hogshead #2013 for Batch 10
アルコールの刺激の下に、樽木、オイル、バター。
そして蜜、皮付きオレンジ、バニラの香り。
口に含んでもオイリーな口当たり、飴のような粘りまで感じる。
強めの樽木はスパイスよりも重めの甘さ。
ビターオレンジ。コーヒー豆。
少しの糠っぽさは土壁感と取れないこともないが、
練れた果実のネクターというよりは糠や煮豆の重さ。
樽木は経時的に苦みを連れてくる。
シトラスはオレンジにグレープフルーツを足して、
透明感を持って伸びやかで悪くない。
僅かの加水で透明感が増して、鈍さは抑制される。
76の味わいですが、開栓のせいなのかちょっと固いというか重くて、
バランスが整っていない印象でした。
もう少し時間が経つ方がタンジェリンが南国方向を向いて、
皮つきのシトラスと樽木の甘味がバランスするのではないでしょうか。
うん、上にも挙げたように、
Benriachにはたくさんの思い出をもらいましたね。
なにより飲み友達のいない私に、
国内外を問わず、蒸留所・代理店・酒販店・バー・Benriach飲みの人と、
たくさんの繋がりができて、
それがとても嬉しかったし楽しかったです。
こんなことを書くと、BBIを卒業するような書き方ですが、
いえいえ、そうではありません。
中学を卒業しても高校があるように、
一つの区切りがあっても、また続きます。
相変わらずBerniachは好きですし、
また買う機会もあるでしょうし、
まだ、イベントも残っています。
でも、ある理由をもって、一つの区切りです。
皆様、どうもありがとうございました。
いや~、ホントに楽しかったし、今なお楽しいです。
では、ごきげんよう。
#Benriach