今週の頭は帯広に行ってきました。
生まれて初めての北海道は、流氷でもなくラベンダーでもなく、
前から一度見てみたかった、バーの様でバーでない、
で、やっぱりバーのようなところに行くため。
大阪から羽田経由で帯広の空港へ。
そこからバスで40分で市内へ。
意外に遠くない。
夕方まで少し時間があったので、ばんえい競馬を見に。
一つレースを見てなんとなく雰囲気をつかんだら、
次のレースは単勝1点買いを。
3~4番人気の馬で、2つ目の障害を1番人気のすでに馬が下りた後で、
ようやくてっぺんに上がってきたから、
ま、こんなもんかと思ったら、勢いよく坂を駆け下りて、
横の馬を振り切り、前2頭をあっさり差し切って1着。
うん、ビギナーズラック。
で、夕方に電車で東へ。
駅前のレストランでステーキをいただいてから、目くるめく秘境へ。
マスター(と言っていいのか?)の人柄も、
カウンター、イスも含めた店の雰囲気、
そして見る・飲むウィスキー達、
そのいずれもが素晴らしい。
裏の倉庫も見せてもらいましたが、そこのボトルがまたコレなんとも。
話しは変わりますが、
私はウィスキーのオールドボトルを飲むなかで、
短期熟成のものに対して高い評価を挙げています。
酒質の良さを素直に味わうことができ、
かつ、瓶内変化も手伝ってか、角の取れた混和度が高く、
これが5年や8年熟成かと驚く、
独特の世界を見せてくれるからです。
でも、今回は短熟ではない、そして非常に有名なボトルの前に、
圧倒的な美味しさを見せつけられて、
さすがと脱帽する以外にありませんでした。
脱帽ボトルの一つはこれです。
Macallanのデキャンタ、1962年蒸留です。
写真は上からビンテージのところを。
Macallan 25yo 1962 43% OB Decanter
じりじりと粒状感のある赤い果実が
酸味を抑えて広がる。
渋みや濁ったところは全くなく、
香り高く素晴らしいシェリー熟成。
ドライフルーツ。
熟成感は充分にあるが重さや枯れは無く、
活き活きとした風味。
その一方で若さや角は無く、
完璧な詰め時に瓶詰めされたと感じる。
煙や樽木も押しつけず、
素晴らしい調和・混和。
香木を思わせる樽木を充分に感じさせて、
上品かつ複雑な風味のMacallanも良いですが、
南国果実にベリー系フルーツをフルーティな赤ワインで煮込んだような、
そういうフルーツジャム感なMacallanも好きです。
さて、こちらでいただいたものではないのですが、
Macallanのデキャンタつながりでこちらを。
かなり酔ったところで飲んだので、
そんな評価を挙げるのはどうかとブログには書いてませんでしたが、
所詮個人的な備忘録ですから、気にせず行きましょう。
1949年蒸留の50年熟成、日本向けのボトルです。
デキャンターの写真は暗い中では撮り難かったので、
Certificateを撮りました。
Macallan 50yo 1949 OB Decanter for Japan
注ぎながらシェリー熟成の良い香りが辺りに充満する。
飲むと香木を含む木材感。
鰹出汁。
優しくピート。
香りの優雅さとは裏腹に、
ボティは麦感があって芯も強くしっかり。
何より、注ぐ先から立ち上る香りの素晴らしさが、
酔っ払いの頭にも鮮明に残っています。
さて、次回はもう一つの脱帽有名ボトルにします。
では、ごきげんよう。
#Macallan