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ちゃんとまとめましょう Ardbeg Feis ile 1976 #2390

 今日は奥さんの方の実家へ、新年の挨拶に行って来ました。
 恒例のカニ鍋と家族麻雀を、恒例の計四世帯でやってきました。
 ごちそうさまです。

 ブログはどうでしょう、相変わらずちょっとサゲ気味ですが、
 昨年の内に紹介し終えようと思っていた貰いものシリーズを、
 年の初めのうちにまとめてしまいましょう。

 昨年の中ごろから時折、
 もう今ではなかなか飲めないボトルとか、
 飲み比べをしたい話題のボトルとか、
 そういうのを小瓶で分けて下さる方が何人もいらして、
 味を見た時にはメモを付けているんだけれども、
 全然ブログに挙げてなかったなぁっと。

 じゃあ次に、その次にって思っているうちに干支も変わって、
 で、じゃあ、ここしばらくは貰いものシリーズをちゃんとしましょう。
 備忘録としてもダメダメだからね。

 その第1弾は、Feis IleのArdbeg、1976です。
 (飲み終わりのサンプル瓶を罫線の見えるノートを背景に・・・
  我ながら見苦しいなぁと思うけれども、これ以上やる気なし)

 Ardbeg 25yo 1976-02 53.1%, Feis Ile, Sherry Butt
  アルコールが若干鼻を刺しつつ、ヨード、燻製の肉感が素晴らしい香り。
  シャープだがデリケートなピートは、ヨード、ヨーグルトを連れて、
  ぐりぐりと練れて厚く、複雑。
  乾燥した木炭は感じられるが、せき込むような煙臭さではなく、
  適度な燻し加減を楽しめる具合のよさ。
  オレンジ、レモン、紅茶、蜜、新しい木材が、
  燻製のハムの下にあって縁の下の力として支える。
  つぶした黒胡椒と唐辛子の粉、鉄の酸味、少しの革。
  味わい深いがやや優しすぎるかと思った当たりで、
  強く厚い煙がヨードをしっかりと蓄えて戻り、
  まさにIslayをくまなく堪能させる。

 いや~、ピート、ヨード、燻製の肉、シトラスのバランスが素晴らしいです。
 飲んでいると、さほどアルコール度数を感じませんが、
 戻ってくるときに、たっぷりとした煙と舌の奥に塩気とアルコールの刺激を感じて、
 全体的には包み込むような厚みのある味わいの中に、
 キリっと締める部分があって、申し分ないです。
 乾いた木炭と肉がわざとらしくなく、でも充分に味わえます。

 隣樽のManager Choice 1976 #2391に感じた、
 ストイックなまでのドライな煙・ピート感とはまた異なって、
 複雑な味わいをたっぷりと感じさせる一杯でした。
 ごちそうさまです。

 このボトル、Whisky Exchangeでシャレにならない値段になっています。
 当時はまだまぁ安くないとはいえ、ヤバい値段では無いですが、
 現地でしか買えなかった貴重なボトルです。
 その当時、可能な限り購入されたという先見の明がある、
 そしてそんなボトルを分けて下さった心の広いSさんに感謝です。

 では、ごきげんよう。
 

#Ardbeg

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