昨年最後の外飲みの最後の一杯はBowmoreでした。
で、今年最初の外飲みの最初の一杯もBowmoreでした。
その端を切ったボトルはなかなかいろんな意味で楽しめましたので、
また近いうちにアップしたいと思います。
さて、貰いものシリーズは第4弾となります。
今回はTWAとNectarのジョイントボトルのTomatinです。
こちらもラベルはいただいたままですが、
ボトルは諸事情により、家にあった小瓶に変わっています。
ラベルには1965とありますが、ググったところでは1966が正解でしょうか。
Tomatin 45yo 1966-11 46.1% TWA-Nectar Sherry-Butt
突出なく渾然として、シトラス、煮詰めた紅茶、
木の甘さ、イチゴジャム、バターの効いたクッキー、
白味噌、襖紙、キャラメル、バナナ、
シナモン、ナツメグ、カルダモン。
意外にアルコールを感じるが、しっかりとした風味に包まれて、
嫌味な刺激がなく、むしろ全体を締めるよう。
飲み込んだ直後にセロリ。
そのあとから、レモン、青梅、グレープフルーツ、
カスタードクリーム、メイプルシロップ、ビターチョコ、
暖炉にくべた木、古い箪笥、枯れた赤ワイン。
スパイスはあまりないが、樽木の甘さが濃厚で若干重めに出る。
トロピカルな果実感を味あわせるのではなく、
枯れや重ねた歳を思わせます。
古いタンスや、年代物の木製品を置いた物置の埃っぽさ、
その下に、落ち着いたシェリー樽の長熟を柔らかにもたらします。
飲んでいると、時間の流れがゆったりと遅くなるような、
また自分が幼い時に帰って、祖父母宅の物置に入ったような錯覚を持ったり、
味以上の何かを心に与えるような、そんな一杯でした。
では、ごきげんよう。
#Tomatin