こんばんわ。
BBI国際関係局資材業務課輸出入管理係主査のtkuboです。
このボトルは日本各地に来ていると思われますので、
もうテイスティングがブログにも挙がっているかと思ったのですが、
"Benriach 1976 #3010"でググると、adamoさん、私、Magnus、Whiskybaseという並びで、
ブログ記事が無かったので、せっかくですから今日行きます。
Singapore向けBenriachの1976です。
Benriach 35yo 1976 45.3% #3010 Hogs
for "The Auld Alliance Singapore"
開栓2日目。
注ぎながらバニラハニーシトラスが立ち込める。
鼻を近づけると若干の紙っぽさ。
口に含んで透明感の高い、白桃・黄桃・オレンジ・グレープフルーツに、
バニラクリーム、新しい木材、クセの無い蜂蜜、カステラの中側。
果実はネクター感を持ち、
焼きたてのパン、発酵した麦藁や煮た大豆などの練れた穀物感を合わせ、
いわゆる土壁香を感じさせる。
果実は嚥下時に南国の余韻をもたらせ、パイナップルと少しのパッションフルーツ。
アルコール度数が、飲みごたえを持たせつつ尖りを感じさせない良い落とし所。
どうでしょう。
新たな1976の世界を開いたかといえば、
予想された1976の範疇ではあります。
それをどうとるか、それは嗜好の中の話ですね。
あ~しかし、この香り、
透明であるのに桃+発酵したパン生地のような練成された風味。
濃厚でないのにパフェを思わせるクリーム感。
嚥下時の戻りに感じる南国の芳しさ。
これはいい。
幾分の悔しさも伴って、素晴らしいBenriachっぽさと言わざるを得ない。
樽木感に阻害されずにまっすぐに戻る果実が伸びやかで、
重ねて生クリームにあま~い。
バニラシトラスはBBI、練れた桃はTaiwan、
クリーミーなWhisk-e、嚥下時の南国は信濃屋と、
各種1976の良さを随所に垣間見ることができます。
残り香もクリーミィシトラスが長くって、
さらに口に含むたびにシトラスが来て、
うふふ~(すいませんおっさんのふふふ~で)
では、ごきげんよう。
#Benriach